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日蓮大聖人・池田大作

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第32回「SGIの日」記念提言 「生命の変革 地球平和への道標」

2007.1.26 提言・講演・論文 (池田大作全集第150巻)

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30  語句の解説
 注1 三毒
 仏法で説かれる三つの煩悩のこと。貪は「度を越えた、激しい欲望」を、瞋は「激しい怒りや憎しみ」を、癡は「生命の法理に暗いこと」を指す。仏法では、こうした生命の濁りが、人間に苦しみや不幸をもたらすだけでなく、経済の混乱、戦乱の頻発、疫病の流行など社会への災いを生む原因ともなると説いている。
 注2 十界本有
 悟りの境界である仏界と、凡夫の九種類の迷いの境界である九界が元来、ともに具わっていると説いた仏法の深義。法華経では、十界のそれぞれが固定的で別々の世界に存在するのではなく、本来、一個の生命に具わるものであることを明らかにし、地獄の苦しみの生命や、修羅にみる勝他の生命なども自ら統御し、変革できるとの法理を示した。
 注3 物神崇拝
 商品・貨幣・資本といった「物」を、あたかも固有の神秘力をもつものであるかのように崇拝すること。マルクスの『資本論』の記述に由来した言葉で、「物」がひとり歩きを始め、逆に「人間」を支配するようにみえる転倒的現象を指す。商品経済においては避けることのできない現象とされている。
 注4 大量破壊兵器委員会
 ダナパラ国連事務次長(当時)の提案を受け、スウェーデン政府が支援し、2003年12月にブリクス委員長の下、結成された独立委員会。アメリカのペリー元国防長官をはじめ、世界の軍縮・不拡散問題の専門家14人で構成される。昨年3月まで10回にわたって会議を行い、昨年6月、成果を報告書「恐怖の兵器」にまとめ発表した。
 注5 第6条フォーラム
 NPT再検討会議の決裂という事態を受け、国際NGO「中堅国家構想」のダグラス・ロウチ議長が、核廃絶への道を探る試みとして2005年8月に提唱した構想。第1回のフォーラムは同年10月、28カ国の政府代表が参加して国連本部で開催。昨年9月にはカナダで第3回のフォーラムが行われた。
 注6 コントロール・アームズ
 オックスファム・インターナショナル、アムネスティ・インターナショナル、国際小型武器行動ネットワークを中心に進められてきた通常兵器の国際移転の規制を求める運動。世界150カ国以上の100万人を超える人々の賛同を得る中、日本を含む116カ国が決議を共同提案。先月、国連総会において圧倒的多数で決議が採択された。

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