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小説「人間革命」3-4巻 (池田大作全集第145巻)

前後
16  同じ時刻に、森ケ崎の海岸近い家で、山本伸一は日記帳を開いていた。
 年が明けると、戸田の膝下で働く毎日が来る。彼は、異様なおののきを覚えながら、書き始めた。
  昭和二十三年――。
  吾れ二十歳、今、正に過ぎゆかんとす。
  苦悩の一年。敢闘の一年。
  求道の一年。曙光への第一歩の一年なり。
  祖国日本の荒浪よ。世界の大動乱よ。
  師と共に大白法を持し、勇敢にいどむのみ。
  
  永劫の平和のため、
  大聖人の至上命令により、
  宗教革命に、この生命を捧げるのみ。
  
  蛍の光、窓の雪……。
  過去のすべてよ、さらば。
  新たなる、妙法広布の鐘がなる。

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