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日蓮大聖人・池田大作

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日米各部協議会 「虚飾の権力者」より「正義の庶民」が尊い

1998.10.24 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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9  荘厳な夕日のごとく人生の総仕上げを飾れ
 人生は、総仕上げで決まる。有名な御聖訓であるが、大聖人は、こう仰せである。
 「世の中ものからん時も今生の苦さへかなしし、いわんや来世の苦をやと思し食しても南無妙法蓮華経と唱へ、悦ばしからん時も今生の悦びは夢の中の夢・霊山浄土の悦びこそ実の悦びなれと思し食し合せて又南無妙法蓮華経と唱へ、退転なく修行して最後臨終の時を待つて御覧ぜよ、妙覚の山に走り登つて四方をきつと見るならば・あら面白や法界寂光土にして瑠璃を以つて地とし・金の繩を以つて八の道をさかへり、天より四種の花ふり虚空に音楽聞えて、諸仏菩薩は常楽我浄の風にそよめき娯楽快楽し給うぞや、我れ等も其の数に列なりて遊戯し楽むべき事はや近づけり、信心弱くしてはかかる目出たき所に行くべからず行くべからず
 ――世の中が、つらく感じられる時も、″今世の苦しみでさえ、これほど悲しい。来世に(地獄に堕ちたら)その苦しみは、それ以上である″と思って南無妙法蓮華経と唱えなさい。
 また喜びの時も、″今世の喜びは、夢の中の夢である。霊山浄土の喜びこそ、まことの喜びである″と思い合わせて、また南無妙法蓮華経と唱えなさい。そして退転することなく修行して、最後の臨終の時を待って、ごらんなさい。
 妙覚の山(最高の悟りの境涯)に走り登り、目を見開いて四方を見るならば、ああ、なんと、おもしろいことか。世界は寂光土であり、瑠璃をもって地面とし、黄金の縄で、八つの道の境界をつくっている。空からは四種の花が降ってきて、天空には音楽が聞こえてくる。諸仏・菩薩は、常楽我浄という、(不滅・自在にして清らかな境地の)風に吹かれて、心から楽しんでおられる。
 我らも、その中に連なって、遊戯し、楽しむべきことは、もう間近である。信心が弱くては、このような素晴らしい所へは行くことはできないのである。行くことはできないのである――。
 真っ赤な夕日が、錦秋の紅葉の山々を荘厳に照らしていくように、広宣流布へ全生命を燃焼させながら、神々しい人生の総仕上げを、私とともに飾っていただきたい。
 美しい夕焼けの翌日が晴天となるように、仏勅の学会とともに生き抜いた人生は、生々世々に、晴れ晴れと、健康で、裕福で、″大勝利の人生″と輝きわたっていくのである。
 皆さま方の、ますますのご多幸とご長寿を心から祈って、私のスピーチとしたい。
 (東京・新宿区内)

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