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日蓮大聖人・池田大作

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第五十五回本部幹部会、婦人部幹部会 晴れ晴れと″恐れなき人″が幸福の人

1992.6.2 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

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24  ポーランドの民衆詩人「団結せよ、そして自由を迎えよ」
 話は変わるが、ポーランドと言えば、多くの世界的逸材を輩出した「芸術」と「学術」の国である。先日(五月八日)、私は、同国のリプシッツ駐日大使と、日本とポーランドの文化をめぐって語り合った。そのポーランドが生んだ十九世紀の民衆詩人にミツキェビィチ(一七九八年〜一八五五年)がいる。「ポーランドの民族的伝統についての省察」という副題のついたステファン・キェニェーヴィッチの著『歴史かと民族意識』には「青春讃歌」と題する彼の詩が紹介されている。彼は、こううたい上げている。
   団結によりて力強く 理性により手燃え立ち
   いざ共に若き友よ 肩を組み輪をなして
   この地球を結びつけん……
   もろびとこぞりて 世界を新たなる軌道にのせん
   若者よ自由を迎えよ 太陽は汝等を救わん
 「団結」しながら、しかも「自由」──と。次元は異なるが、仏法では、「桜梅桃李の己己の当体を改めずして」──桜は桜、梅は梅、桃は桃、すももは李と、それぞれの当体を改めず(そのままの姿で個性を生かしきっていく)──と説く。
 それぞれの個性を最大に尊重して、最大に花咲かせてゆく。そして色とりどりの花々が、美を競い、香りを競いながら、全体として見事な調和の花園となっていく──ここに絢爛たる仏法ルネサンスの開花がある。広げていえば、国と国、またそれぞれの文化を、最大に尊敬し、対等・平等の心で友情を結んでいく──これが私どもの目指す人間主義の連帯である。
 大聖人の仏法は世界の仏法であり、宇宙の仏法である。ゆえに大聖人直系の私どもの舞台は世界であり、宇宙である。私も、全世界の広宣流布へ陣頭指揮で戦っていく。日本の同志の皆さまにも、一生懸命、お題目を送る決心である。どうか、それぞれが今いる立場で、朗らかに「前進」と「勝利」の指揮をお願いしたい。
 本日は、お忙しいところ、遠いところ、そして暑いところ、本当にご苦労さま。本当に、ありがとう!

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