Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第二十九回本部幹部会 自らの前進そこに信仰はある

1990.5.23 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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14  創立六十周年をめざしての躍動のなかで、関西、中部、九州をはじめ各方面とも見事に成長してきた。また海外でも、みずみずしい求道心と歓喜にあふれるメンバーが、立派に社会貢献の活躍をしている――今まさに広布の新しき時代を迎えているといってよい。
 そのなかにあって、東京の成長が、弱いように思えてならない。東京に対しては、地方や海外から来た人が、「もっと歓喜をあたえてもらいたい」「もっと求道の精神を教えてもらいたい」「もっと家族的なあたたかい交流をお願いしたい」と厳しく見ているのである。
 それはつまり、東京は厳しくいえば慢心で、歓喜と求道心が薄らいでしまったからといえまいか。あくまでも東京が、全日本、全世界の中心となっていかなければ、まったく意味がない。
 どうか東京の皆さまは、ふたたびみずみずしい信心の前進に立ち返って″広布の本陣″の見事な団結と勝利の歴史を開いていただきたい。そのために私自身も、また秋谷会長も、″わが東京″の一員として、全力の応援を惜しまぬ決心である。(拍手)
 幹部は「進まざるは退転」との戒めを銘記して、自身の″信心の停滞″とつねに戦わなければならない。そのためには、責任をもち、徹底して広布の現場を歩くことである。
 とくに婦人部の皆さまは、弘教に個人指導にと、日々懸命に活躍しておられる。どうか壮年の幹部は、けなげに戦っている同志を守りながら、率先して対話に励んでいくようお願いしたい。
 リーダーが臆病な組織は不幸である。皆さまは、真実の信仰者らしく堂々と、学会の指導者として大胆に指揮をとっていただきたい。無認識の批判や中傷に臆してはならない。御本尊に誓ったとおりに、この一生を「信心」で生きぬいていくべきである。その強き信念とあたたかな人格のもとに、地域の人々は安心して団結できるものだ。
 ともあれ、一般にも、「トップの器以上には組織は大きくならない」といわれる。広布の組織も、中心者で決まるといってよい。中心者がいかに力をつけ、境涯を開きに開いていけるか。簡単にみえて、これほどむずかしい課題はない。
 「信心」が″本″であり、「組織」は″述″である。「境涯」が″本″であり、「役職」は″述″である――学会リーダーの要件は、これが本当にわかっているかどうかなのである。
 真実の同志の絆は、家族以上に強いものである。どうか世界でもっとも美しくうるわしい″広布の家族の組織″を、ともどもにつくつてまいりたい。(拍手)
 なお本日は、秋田、岩手、島根、愛媛でも記念の集いが開かれており、心から祝福したい。また海外十力国・地域から参加されたメンバーにも、本当にご苦労さまと申し上げます。
 訪中の間、日本をくれぐれもよろしく、とあらためてお願い申し上げ、大切な皆さまのいっそうのご活躍とご健康を祈り、私のスピーチを結びたい。
 (創価文化会館)

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