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日蓮大聖人・池田大作

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杉並区記念総会 「原点」求道が大法流布の原動力

1990.3.18 スピーチ(1990.2〜)(池田大作全集第74巻)

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11  広布の日々の活動が師恩報謝に
 今年も、広布史に不滅の「3・16」(広宣流布記念の日)を終え、間もなく「4・2」(第二代会長戸田城聖先生命日)を迎える。本年は、戸田先生の三十三回忌であり、法要が行われる。
 思えば、私は、戸田先生の七回忌の折に『報恩抄講義』を発刊した。日達上人は、序文を寄せてくださり、次のように述べられている。
 「ここに三代会長池田先生は『仏教をならはん者父母・師匠・国恩をわするべしや』の御金言のごとく、故恩師に報恩の誠を尽くすため、日夜、心身を労して、折伏の陣頭に立たれているのであるが、なおかつ故恩師の発願の遺志を継いで、総本山に大客殿の建立と御書十大部講義の完成に努められたのである。
 むかし大通智勝仏が法を説かんとする時、大梵天王は天の官殿を供養したことを法華経化城喩品に説かれている。いま、池田先生は日蓮大聖人に大客殿を供養したのである。次にまた、報恩抄の講義を刊行したのである。
 これ、一は身形の上に、一は心行の上に、故恩師の志を継承して、報恩の誠を表わしたというべきである」(『日達上人全集』第一輯第五巻)と。
 まことに、ありがたいお言葉である。
 さらに、「思うに、池田先生、日夜の奮闘は通じて謗法の折伏にあるのである。そして、その帰する所は、別して日蓮大聖人の久遠下種の三大秘法を広宣流布するにある。しからば、池田先生が報恩抄を講ずるも、講ぜざるも、その生活は、実に師恩報謝の行動に他ならないと信ずるのである」(同前)と。
 広宣流布は、日蓮大聖人の御遺命である。戸田先生は、その実現のために折伏・弘教に立たれた。これが学会の使命の大道であり、根本の精神である。
 そして日達上人は、私どもの広宣流布への日夜の行動が、すべて師恩報謝になっていると明言されているわけである。
 恩師戸田先生が逝いて三十有余年。この間、私は、この報恩の大道を、まっしぐらに走りぬいてきた。だれがなんと言おうと、みずからが誓った師弟の道だからである。恩師の三十三回忌を迎える今日、胸を張って、そう断言できることが、私の最大の誇りと思っている。
 最後に、重ねて「勇気の杉並」であっていただきたいと申し上げたい。そして「団結とスクラムの杉並」「歓喜と求道の杉並」「常勝の杉並」であれ、と申し上げ、本日のスピーチとしたい。
 (東京池田記念講堂)

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