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日蓮大聖人・池田大作

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第1回全国婦人部幹部会 生命本源の「自由」を勝ちとれ

1988.4.27 スピーチ(1988.1〜)(池田大作全集第70巻)

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19  ″永遠の幸福″のための信心
 戸田先生は、昭和二十七年三月二日、杉並支部の第一回総会の席上で次のように指導されている。
 「……いろいろ事件が起こる。このときこそ大切なときなのである。
 兄弟抄に、『魔競はずは正法と知るべからず、第五の巻に云く「行解既に勤めぬれば三障四魔紛然として競い起る乃至随う可らず畏る可らず之に随えば将に人をして悪道に向わしむ之を畏れば正法を修することを妨ぐ」等云云』とある。
 この魔に負けたら、成仏できないのである。
 四魔のなかで、天子てんじ魔というのは、信仰をやめなければならぬようにするのである。このときが、大利益を得るか、いなかのせとぎわなのである」
 魔が競い起こる時とは、まさに大利益、大功徳を受けられるかどうかのさかいなのである。
 戦後の学会再建期にあって、戸田先生は、さまざまな難にあわれた。だが、私は、断じて先生を守ろう、と決意した。広布のためゆえの難である。広布に一生をかけて生き抜こうとするならば、難は必ず乗り越えられると確信していた。
 私もまた、これまで幾度も難にあった。しかし、信心ですべてを乗り切ってきたがゆえに、大功徳を受け、広布の大道を悠々と歩んでいける。
 戸田先生はさらに続けて「このことは、ふだんこうして話しているときはわかるが、いざ、自分が問題につき当たったときには、忘れてしまう。
 成仏というのは、すごい境涯である。その証拠として、死ぬ前に、ほんとうの歓喜の生活が送れるのである。……いま幸福をつかまなくて、いつ、そのときがあるのか。ますます信心を強盛にして、永遠の幸福をつかまれんことを」といわれている。
 皆さまにも、さまざまな苦難のときがあるだろう。しかし、そのときこそ、宿命を転換し、大功徳を受けるときと確信して、師子王のごとき信心を貫き通していただきたい。
 最後に、皆さまは正法を信じ、正法を行じ、弘め、正法の功徳に包まれながら、尊き人生を楽しく生きゆくお一人お一人であっていただきたい。
 そして、婦人部の皆さまが、一人ももれなく幸福であり、安穏であり、健康であり、長寿であられんことを心からお祈りし、私のスピーチを終わらせていただく。

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