Nichiren・Ikeda
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昭和二十九年(十二月)
「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)
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5 十二月三十一日(金) 晴
午後二時、社を出る。散髪し、爽快な気分。色心は不二であることが、その度に実感される。
午後四時。本年最後の全体会議。
先生、少年時代、青年時代、壮年時代等の懐古談をしてくださる。波乱の生涯であられた。
―――幾多の偉人もいた。幾多の先駆者もいた。しかし、庶民と共に、今、これだけ青年をひきつけ、新時代を建設している人は、先生をおいて断じてない。
権力なく、財力なし。背景なく、地位もない。所詮は人間の裸になった力。全生命よりほとばしる信心の力。十年後、否、二百年後をめざしての英知。
われ、無量の思いあり。
夜、同志と共に、本部にて勤行。終わって、待望の大石寺へ出発。
一、八〇〇名の、友と共に。―――