Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和二十九年(十二月)  

「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)

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4  十二月二十九日(水) 曇後晴
 雲垂れ、朝寒く、午後より小晴れとなる。
 朝、漢詩を手にする。
 身体の調子、頗る悪し。苦しい一日であった。
 午後一時より、K君等と会食。午後四時より、新橋O店にて、M君等と会食。
 七時過ぎ、半年ぶりに実家に帰る。われを育てし大事な父、母がおわす家である。―――父母の、一日も長生きくだされんことを願い、失礼する。
 八時、R宅へ。参謀室の友と共に。生意気な一家、特に女房に怒りをおぼえる。
 午後十一時三十分、帰宅。
 来年度の予定を、色々決定していく。
 学会誹謗の記事をみる。
 なんとあさはかな言論よ。なんと責任なき批評か。思い上がりの評論家たちにあきれるだけ。
 ともあれ、正義の言論により、十年先、二十年先に、その勝負を決するのみ。
 就寝、午前一時を過ぎる。疲れる。
5  十二月三十一日(金) 晴
 午後二時、社を出る。散髪し、爽快な気分。色心は不二であることが、その度に実感される。
 午後四時。本年最後の全体会議。
 先生、少年時代、青年時代、壮年時代等の懐古談をしてくださる。波乱の生涯であられた。
 ―――幾多の偉人もいた。幾多の先駆者もいた。しかし、庶民と共に、今、これだけ青年をひきつけ、新時代を建設している人は、先生をおいて断じてない。
 権力なく、財力なし。背景なく、地位もない。所詮は人間の裸になった力。全生命よりほとばしる信心の力。十年後、否、二百年後をめざしての英知。
 われ、無量の思いあり。
 夜、同志と共に、本部にて勤行。終わって、待望の大石寺へ出発。
 一、八〇〇名の、友と共に。―――

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