Nichiren・Ikeda
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静かに燃える目 ジョン・ガンサー氏
「私の人物観」(池田大作全集第21巻)
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5 そんなガンサー氏のすべてが、目に凝結していた。暖衣飽食のみを人生の目途におくような人間には、あの目はない。真実をえぐりだすことに自分を賭けてきた者の目が、彼の全身に張り巡らされていたのである。
目には一個の人間のすべての表現がある、と私は考えている。そして、これも私自身の今日までの実感だが、故周恩来首相をはじめ、コスイギン首相、キッシンジャー氏など、いずれも相手の目を正視して、腹の底まで見透かすがごとく、決して視線をそらすことはなかった。ガンサー氏もまた、正視が身についた人であった。