Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

私はこうして若い日を過ごした  

「私はこう思う」「私の人生観」「私の提言」(池田大作全集第18巻)

前後
4  青年は、過去に生きる人でもない。現在に生きるだけの人でもない。まさに、未来に生きる人である。
 アメリカの詩人ロングフェローは歌った。
 「死んだ『過去』をしてその死者を葬らしめよ! 行動せよ、生ける『現在』に行動せよ!」(大和資雄訳、平凡社『世界名詩集大成11』所収)と。
 哲人ヒルティは「生活はかならず不断の進歩であつて、既存のものの単なる反復であつてはなりません。最終の日まで、その日その日がまさに一つの創作なのであります」(『眠られぬ夜のために』草間平作訳、岩波文庫)と。これらの詩人、哲人の至言にふれるとき、強い感動が大波のうねりに似て心に脈うち、青年らしく生き抜こうと努力したものである。
 青春には苦しいこともあるが、希望が輝いていることも事実だ。つねに未来に希望をもち、成長していく人こそ、真に青春を謳歌している人生といえまいか。
 シラーのいわく「太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く」と。
 私が、どう苦しんでいようと、病んでいようと、国が破れようと、太陽はつねに輝いていた。私の心の底には、踏まれても、押されても、希望の芽がすくすくと伸びていた。希望とは、一人の人間における太陽のようなものかもしれない。

1
4