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日蓮大聖人・池田大作

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青春の友情、青春の人生観 友情は「自分の生き方」で決まる

「青春対話」(池田大作全集第64巻)

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20  「成績がよいので妬まれる」
 ―― 「成績がよいので、妬まれる」人もいます。
 池田 その人は、誇りをもっていきなさい。人生、妬まれるのは、しょうがない。「中傷というものは何ごとにつけても、いろいろたくさんなされるものだけれどもね」(プラトン『国家』藤沢令夫訳、岩波文庫)と、ソクラテスが語っているように、人類の教師と讃えられた英知の人でさえ、中傷され、讒言におとしいれられていたのです。もちろん、成績を鼻にかけるのはいけないが。
 私が小学生の時、いつも良い服を着て、裕福で幸せそうな子がいた。うらやましいと思ったこともあった。皆も、羨望の目で見ていた。今ならば、焼きもちを焼いて″いじめ″の対象になってしまうかもしれない。しかし、そんな心は動物性の畜生の心です。彼よりもすばらしい人生を送ろうと思う雄々しい心が、「人間性」の輝きです。
 人をうらやんでも、自分がみじめになるだけで進歩はない。そういう感情に負けてはいけない。縛られてはいけない。要するに、「人を妬む」より、「人に妬まれる」ほうが、ずっといいのではないだろうか。
 人を包みゆくことです。大きな河のような自分になるのです。大きな海のような自分になるのです。大きな大きな青空のような自分になるのです。その「大きな心」から、大いなる友情のドラマは生まれてくるのです。

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