Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和十九年  

若き日の手記・獄中記(戸田城聖)

前後
17  夫人の弟宛て
 一 お父さんお母さんを兄さんにかわって大切に。
 二 寒さの時、お前の身体をごくごく大切に。
 三 I子(夫人)をよく慰めてやってくれ。O子にもよく子を慰め元気づける様。
 四 D君に「エビオス」を探してもらってくれ。お父さんから話してもらって下さい。
 五 本が何かあるまいか。何本でもよいが。
 六 私が帰ったら国家の為にも、皆の為にも、命がけで働き、国恩にも皆の恩にも報いる決心。毎日寒さと戦いながら春のくるのを待っている。
   (昭和十九年十二月二十二日)
18  夫人宛て
 一 封カンハガキ、当所品切レ。大至急、二枚デモ三枚デモ差シ入レ十枚マデヨシ。
 二 エビオス無クナッタ、大至急。
 三 チリ紙本月ニナッテ差シ入レナシ。ナクテ困ル。
 四 タオル(二十四日)、足袋、フンドシ(十二月二十八日)ニ宅下ゲセル代ワリヲ、大至急入レヨ。下ゲタモノハ何デモスグ入レテ下サイ。
 五 袷ノ代ワリ綿入レ十一日ニ入ッタ。温カクテウレシイ。カゼヲヒイテイタノデナオ有難イ。チリ紙モ使イスギタノダ。鼻水デネ。
 六 姓名判断ノ本ガ私ノ机ノ引キ出シニアッタハズ。差シ入レタノム。(差シ入レ物ハナンデモタノム)
 七 花ノ差シ入レ十日ニアッタ。有難ウ。大変ヨク活ケマシタ。先月入レテクレタ水仙ハ、今デモ咲カシテイマス。
 八 盆栽ヲ宅下ゲシタガ記念ニヨク育テテ下サイ。
   (昭和十九年十二月)推定

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