Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

華陽会 二十年目標に進もう

1967.7.23 「池田大作全集」第3巻

前後
2  御書の一節に「奸人朝に在れば賢者進まず」という御金言があります。「奸人朝に在れば」――朝というのは、いまでいえば政府です。悪徳政治家が権力を握ってその要職におれば、賢者、高潔な識見のある人は活躍できなくなってしまうという意味であり、同じく学会においてもいえることであります。われわれは断じて、奸人になってはいけない。これから成長する同志や後輩を押えるとか、自分を中心にして、学会を従の従として、利用していくとか、自分だけがよくなって、あとは踏みにじっていくとか、そういう人になってはいけない。また自分の一家は絶対で、あとは見おろしていくというような人は必ず落後していきます。女性の場合、家庭にはいると、そういう存在になりがちです。この点は、お互いに戒めあっていただきたい。
3  ラスキンという有名な思想家には「人生というのは短いではないか。くだらない本をたくさん読んで、なんにもならないで死んでいくよりも、一生、本当にここが自分の人生の糧だというものを真剣に読んでいくことのほうが、どれほど尊いか、正しいかしれない」という意味の言葉がありますけれども、私どもには東洋哲学の真髄が明かされた最高唯一の御書があります。それから敷延して、一切をみていける根本の御本尊があります。したがって、妙法を根底とした生き方が、最高に幸せな、正しい生き方であると、一生涯確信しきっていくべきです。その人が、いちばん幸せです。人を見ては、あの人はいいなあとか、この人はいいなあとか、紛動されるのではなく、最も深く、最も福運を積んでいける人生を自分で捜していく、それが信心の究極です。この一念の現証は、明確に刹刹の生命の活動のうえに、生活の中に、未来の現証のうえに出てくるものなのです。
4  信心は一生涯続けていく決意で、今後二十年を一つの目標に進んでいっていただきたい。
 皆さん方は創価学会という誇り高き団結の中におり、なによりも御本尊に照らされた立派な人生を歩んでいます。それを、自分の弱さに負けてわざわざ苦しみ、信心が伸びなくなっては、魔に紛動された姿です。それを見破っていけるようにならなくてはいけない。ともあれ、強い純粋な大信者となり、破壊することのできない福運を積みきっていける人生の基盤を、いまの時代につくっておくべきです。

1
2