Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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1986.8.2 「広布と人生を語る」第9巻

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29  戸田先生の教えが、いかに鋭く、正鵠を得たものであったかということの一例として、話をしておきたい。
 かつて戸田先生が「佐渡御書」の講義をされたときのことである。御聖訓の「六師が末流の仏教の中に出来せるなるべし」の一節等を拝して、大要、次のように講義された。
 大聖人が三大秘法の大仏法を広宣流布しょうとして御出現になったときに、大聖人を迫害し、広布を妨害した他宗教の輩がいた。彼らはじつは、インドにおいて釈尊に敵対した六師外道、すなわち六人の仏教外の教祖らが、仏教の内部に生まれてきたものなのである。法然の一類である念仏者、大日の一類である禅宗の者たち等々は、六師外道が形のみ仏教内部の僧となって生まれ、正法に敵対しているのである。
 それと同じ原理で、七百年後の今日、日蓮正宗創価学会が、御法主上人の御指南のもと、大聖人の仏法を広宣流布し民衆を救おうと立つにあたって、大聖人の時代に邪魔をした僧侶や中心的信徒たちが、他宗日蓮宗系の僧侶や教祖となって生まれてきて広布をはばむ。さらに日蓮正宗創価学会の内部に入ってさまざまな仮面をかぶり正法流布の前進を妨害するのみならず、策謀によって撹乱し、正道の人々を苦しめ、魔の所作を行うというのである。三世の生命観に達すれば、そのことがきちんとわかる、と戸田先生は述べられている。
 広宣流布の行動と歴史のなかにあって、戸田先生の指導はほんとうに正しかったと私は思っている。ゆえに戸田先生の教えられた、この三世にわたる退転者の出現の方程式を忘れず、魔の仮面を鋭く見ぬき、悠々と進んでいただきたい。なるほど御聖訓のとおりである。なるほど戸田先生のおっしゃっていたとおりである、と確信の笑顔を浮かべる一人ひとりでありたいものだ。そして、このような仮面をぬいだ人々を見るにつけ、仏法の先見性はさすがである、おもしろい、と心ひろびろと達観していける皆さま方であっていただきたい。
30  ナイチンゲールの事跡については、主に以下の本によった。『ナイチンゲール著作集』(現代社)『ナイチンゲールの生産』(メヂカルフレンド社)『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』(現代社)『クリミアの天使』(学習研究社)

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