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渋谷兄弟会、全国高校会の合同記念研修会… 広宣流布運動こそ最極

1986.3.30 「広布と人生を語る」第8巻

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7  三世にわたる真実の幸福道
 人生における「生」「老」「病」「死」の姿と、三世にわたる真実の幸福ということについて申し上げたい。
 信心していても、病気になることもあれば、思わぬ事故にあうこともある。また、若くして亡くなることもある。まさに「老少不定」(老いも若きも死期は定まっていないこと)である。
 とうぜん、一人ひとりの宿業の違い等もあるが、信心を根本としたとき、それはすべて転重軽受、宿命転換となっていることを知ってほしい。生・老・病・死の実相は自然の理である。「健康になろう」また「生きよう」と御本尊に祈りながら亡くなっていくこと、それじたいに深い深い三世にわたる意義があるのである。
 ゆえに、妙法を信受した諸君は、たとえ病苦や経済苦など人生のさまざまな苦悩にあったとしても、それによって、信心を紛動されたり、信心の根本目的を見失ってはならない。また、妙法の友が、そのような苦しみに悩んでいるからといって、その人の信心が弱いとか、まちがっているといった、軽々しい判断はできないのである。宿業の浅深も、信心の強弱と幸・不幸の現象の関係も、凡夫の浅はかな眼では絶対にわかるものではないからである。
 大事なことは、これからの人生をどう生き、現実の困難の道をどう開いていくかである。そのための信心であり、ここに本因妙の仏法の精神にのっとった生き方がある。また、そのように励ましてあげることが大切である。
8  また、大聖人の仏法は「下種仏法」である。全人類の幸福のために、南無妙法蓮華経の仏種を、人々の生命に植えていく活動である。ここに、すべての人々の永遠なる幸福の基盤を築いていく”根本の因”がある。その意味で、地涌の友であり、賢明なる広布のリーダーである諸君は、悩める人々に、幸福の因を教え、大きく包容し、激励していく、人間性豊かな一人ひとりであっていただきたい。
 皆さま方の人生が朗らかで楽しくあれ、そして、なにものをも乗り越えゆく勇気と希望の生涯であれ、と心から願っている。

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