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日蓮大聖人・池田大作

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青年代表者研修会 一生涯、不過の信仰を

1985.8.3 「広布と人生を語る」第7巻

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5  また、退転者の常として”打算”と”名聞名利”の心によってみずからを滅ぼしていくものである。ゆえに役職上のことや社会的出世などにとらわれたり、毀誉褒貶に心をうばわれてはならない。つねに大御本尊の方向へ、そしてみずからの内奥の生命の宮殿の方向へと一直線に向かっていく、信心の根本軌道を踏みはずすようなことがあってはならない。これまでせっかく積み重ねてきた福運の基盤を、そうした名聞や利害の陥穽に入って崩してしまう愚は、けっしておかしてはならない。
 今世でどんなに成功したように見え、立派そうな姿を見せたとしても、退転という謗法をおかした場合には、苦悩の連続の傾向性をみずからがつくってしまうのである。これほどのわびしき人生はない。どうか皆さんは、尊い人生にあってけっして敗北者になってはならない。
6  皆さんは、今日まで、信心で勝利の人生を築いてきた。どうか十年先、二十年先、そして人生の最終章まで、信心で勝っていただきたい。
 あたら小さな自己の感情や利害にとらわれた心で、これまで築きあげてきた功を無為にしてはならない。不幸の根本的因をつくるようなことがあってはならない。信心の世界、広布のリズムから離れた人生は、もはや糸の切れた凧のようなもので、不幸の大空をただよう以外にないのである。
 「過去現在の末法の法華経の行者を軽賤する王臣万民始めは事なきやうにて終にほろびざるは候はず」と仰せのとおりである。
 皆さんは、学会にあっても、また広布にあっても”宝”のごとき人材である。どうか、みずからを律し、生涯をよく見つめながら、信心と広布と社会での”マラソン”に、たゆみなく精進していただきたい。そして見事に勝利を勝ちとっていただきたいのである。

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