Nichiren・Ikeda
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中部代表者会議
幸の風薫る喜びの人生を
1985.5.24 「広布と人生を語る」第7巻
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5 戸田先生は、戦後、日本占領軍の総司令官として訪れたマッカーサー元帥のことを、仏法上の梵天にあたると述べておられた。
そのマッカーサーの当時の座右の銘といわれる言葉に「年を重ねただけでは人は老いない。理想を失った時に、はじめて老いが来る。人は信念とともに若く、疑惑とともに老いる。人は自信とともに若く、恐怖とともに老いる。希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる」というのがある。
この言葉は、仏法の生き方からみても、心から納得できる含蓄深い名言であると思う。
6 兄弟抄には「今又日蓮が弟子檀那等は此にあたれり、法華経には「如来の現在にすら猶怨嫉多し況や滅度の後をや」又云く「一切世間怨多くして信じ難し」」と仰せである。
末法にあって、正法を行ずることの至難さを訴えられた御文である。
また続く「涅槃経に云く『横に死殃に羅り訶嘖・罵辱・鞭丈・閉繫・飢餓・困苦・是くの如き等の現世の軽報を受けて地獄に堕ちず』」の御文に仰せのように、不慮の死をとげる場合があったとしても、大聖人は「現世の軽報を受けて地獄に堕ちず」と断言してくださっている。
不幸な事故は、絶対にあってはならないことではあるが、信心強き人はかりに重き宿業の苦しむようにみえても、三世の生命観のうえから見るならば、すべての姿が、宿業を現世に軽く受け、転重転受していると確信すべきである。
妙法をたもち、広布の活動に喜々として邁進する人は、けっして地獄に堕ちゆくことはないのである。
ゆえに、広宣流布の指導者である皆さん方は、いかなる困苦、困難に遭遇しても、広々とした心で、また鉄のような固き信念で、堂々たる広布の指揮をお願いしたいのである。
そして、「偉大なる愛知」の誉れも高く、幸の風を、多くの方々に、また地域に豊かに薫らせゆく、信心強き人生を歩んでいただきたい。