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練馬区第二回記念懇親会 信心指導こそ広布の潤滑油

1984.12.14 「広布と人生を語る」第6巻

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5  足元を固め着実な前進
 すべてにおいて「小事」が「大事」である。火災、交通事故への注意、家庭内の和、近隣との礼儀や信頼関係、職場での良識豊かなる振る舞いや人間関係等々、細かに思える点を大事にし、足元を固めていくことが、大切なのである。
 華々しい大きな会合での指導や講演もとうぜん大切である。勇ましく広布への式をとりゆく活動もとうぜん大切である。しかし、その半面、さまざまな会合や登山会や諸行事にあって、小さな注意を払っていくことは、さらに大事であることを忘れてはならない。
 たとえば、会合で室内が暑い場合には、窓を開けて新鮮な空気を入れるなど、幹部は全参加者のために、あらゆる角度から気を配っていくことを忘れてはならない。
 私ども幹部の責務は、すべてにわたって安全と無事故に留意、配慮していくことである。細かいことにむとんちゃくで、これでよしとの増上漫の姿は、まことのリーダーではない。さらに、陰で辛労を尽くしている方々のことをけっして忘れないでいただきたいことを切望する。
6  学会本部でも各地の会館でも、個人面接の指導を行っている。これは、まことに地道であるが最大に重要な行事であること私は思っている。私も個人指導をしばしばするが、これほど疲れるものはない。本人にとっての人生の岐路に立つ解決であると思うと、その責任のため、神経が疲れる。この席を借りて、今年も個人指導の面接にあった幹部の方々に心から御礼申し上げたい。
 私どもはなやめる友の指導者である。信心についての指導、人生の問題、生活の問題、社会にあっての問題等々、その適切な指導は、まことに重要であり、これこそ広宣流布を推進しゆく潤滑油であると申し上げたい。
 つねに指導にあたっては、相手が納得するよう解決をしていかねばならない。勝って気ままの、こちらだけの話では、相手には通じないからである。新時代の指導者の要件は、つねに優しく、つねに確信をもち、つねに包容力をもち、そして明快に納得できるように指導を行っていくことである。
 そのためには、私もそうであるが、幹部は自分自身を鍛え、磨いていかねばならない。
 練馬は、人材の層もまことに厚い。明年も明確な目標を縦、自信をもって一年間の前進をお願いしたい。朗らかに、また朗らかに上機の境涯で日々の生活と法戦を念願し、私の本日の話としたい。

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