Nichiren・Ikeda
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香港代表者会議
妙法こそ人生完成の法
1983.12.2 「広布と人生を語る」第5巻
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10 いくら名声があっても満足ではない。いくら財産があっても満足ではない。長寿だけでも満足ではない。
人間というものの心の変化はあまりにも微妙である。安定がないものである。真の安穏もつかみきれないものである。
現実には、親子の関係、経済問題、複雑な人間関係、各人の宿命の問題等々、さまざまな悩み、苦しみがつきものである。したがって、このとらえがたき一身一念の満足を生涯もちつづけることは、ひじょうにむずかしいといわざるをえない。
仏法に説く「所願満足」でありたいとは万人の願いである。その願いである「所願満足」の人生を歩みつづけていけるための正法、また「所願満足」を成就できうる信心が、日蓮正宗の仏法であり、信心なのである。その根本姿勢は、三大秘法の大御本尊への唱題であり、大聖人の御教示なされている広宣流布の行動のうえに立った人生であり、生活であると思う。
どうか、自分自身の悔いなき“完成”へのためにも、また、心の奥底から願望しゆく「所願満足」の人生を飾りゆくためにも、深く信心をいたし、日々進歩と向上への努力をお願いしたい。
11 いよいよこれからは、香港広布の第二期の建設である。また、第二期の自分自身の建設であるとの、新たな思いで、精進をしていっていただきたい。
愛する、そして尊敬する香港の同志の皆さま方のご多幸とご長寿を、心から念願し、私のスピーチとしたい。