Nichiren・Ikeda
Search & Study
練馬区記念幹部総会
”練馬地球”のルネサンスを
1983.2.14 「広布と人生を語る」第4巻
前後
8 したがって、この人類の不幸の流転の解決は、宇宙の根源の法たる「南無妙法蓮華経」を根本にする以外になしと申し上げたい。政治家も、科学者も、文化人も、教育者も、すべての人々が、この妙法を根本としていったときに、それぞれがめざす理想を矛盾なく達成できるのである。ここに立正安国の原理のもつ意義があり、恒久的平和も、この妙法の力用によって実現されていくのである。
いま、われわれは、末法万年への遠征の先駆けとして、願って五濁乱世のこの世に、使命を担って生を享けたのであると確信していきたい。そして、あたかも名優のごとく、病弱の姿をしたり、貧しき姿をしながら、この「根本の法」たる妙法の証明をしつつ、今生の人界の使命を果たしていくのである。この信心に立つならば、これほど楽しいことはないし、悔いなき人生が開かれていくのである。
われわれが、この世に生まれてきた目的は、「衆生所遊楽なり」と経文に説かれている。つまり、人生を楽しみにきたのである。
生命の内奥には「元品の法性」と「元品の無明」が存在する。すなわち、われらの胸中の一念には、固定したものはない。青空があり、嵐があり、太陽があり、雪があり、曇天がある。
「元品の法性」は、信心した生命の青空のような状態であり、これは、われわれをとりまく万象のうえに梵天・帝釈の働きとして現れる。「元品の無明」は、大六天の魔王として現れ、嵐のごとくみずからも苦悩し、人をも苦悩させゆく生命の働きである。
嵐や曇天の生命を青空へ、太陽の輝きへと、胸中の宇宙を変えていくのが、勇気ある「信心」の二字なのである。
9 練馬の地は、東京二十三区内にあって、清新な大地、未来性に富んだ国土世間である。ゆえに、小さいけれども練馬全体を一つの地球と考えて、”練馬地球“の発展をめざしつつ、いは再びの”信心のルネサンス練馬“の前進をお願いしたい。