Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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カナダ広布20周年記念総会 真実の”平和”と”幸福”へ

1981.6.22 「広布と人生を語る」第2巻

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3  人間だれしも一度は死ななければならない。この「死」というものを解決しなければ、真実の幸福はない。ビクトル・ユゴーは「人間はみんな、いつ刑が執行されるかわからない、猶予づきの死刑囚なのだ」といっている。またトインビー博士も「理論的には多くのことを知ったが、死ならびに死後の生命ということを知るためには東洋の高等仏教に学ぶ以外にない」と深く述べていた。
 この「死」という問題を抜本的に解決し、生命の永遠性を説かれたのが日蓮大聖人の仏法である。そこに、絶対幸福への道が開かれていくわけである。
4  人生には、さまざまな目的がある。しかしそれらの多くは、相対的幸福を満足させるための目的にすぎない。絶対的幸福とは、生きとし生けるものすべてを幸福と調和のリズムに導く根本法である御本尊に境智冥合し、仏界の生命を涌現して、あらゆる人生の荒波を乗り越えていくところに開けてくる。ここにこそ、人生最大の目的があるといってよい。
 いっさいは自分のための仏道修行である。ともかく、カナダの皆さまは水の流れるがごとき信心を貫き、よき市民として、まず二十年を目標にしていただきたい。
 子供も二十年もたてば大人になり、樹木も二十年で大樹となる。この二十年を目標に、清らかな、うるわしい仏法家族として所願満足の人生を送っていただきたいことを念願して、本日の指導とさせていただく。

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