Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

フランス信心懇談会 人生を飾りゆく名優たれ

1981.6.13 「広布と人生を語る」第2巻

前後
9  フランスの方はよく「けれども」と弁解がましくしう場合があるようだ.しかし、けれどもというまえにまず題目を唱えていくことが大切なのである。日本では和泉副会長がその点を厳しく指導している。まず題目、それから論議をし、また題目を唱えるという根本の姿勢を忘れてはならない。
 枝葉末節の議論ばかりに流されてはならないし、信心・唱題が、最重要の原理、原則であることを忘れてはならない。信心の前進、広宣流布の前進を見失ったら、それは愚かといわなければならない。仏法者として広く大きい境涯に立ち、多くの人々を幸せに導くためのいっさいの議論でなくてはならない。
 また自己を主張するだけでなく、他の人の意見にも耳をかたむけて尊重していく大きさをもっていくことが信心である。また自己の意見がとおらないことがあったとしても、信心という原理、原則に立つならば、おのずとよい結果が得られることを知っていただきたい。
 人間は科学のみでは釈明できない。人間は理論の動物でもない。知情意のすべてが統合されたところに真実の人間の姿があるものである。むずかしくいうならば、一念三千である。御本尊への強き一念と一念の結合が異心同体である。いっさいはそこからしぜんと開けていくものなのである。
 ともかくいまは、日本、フランスの別を論ずる以前に、信心という原理、原則のうえに、ともども守りあい、支えあい、前進をしていっていたたきたい。広宣流布という大目的のまえには、そうしたほうがより価値があるからである。
10  フランスはレジスタンス運動で有名であった。皆さま方も大聖人の仏法を根本とし自分自身の己心の魔、また堕落へのレジスタンスを、また世の中の不幸を幸福に変えていく仏法のレジスタンス運動を展開されることをお願いしたい。これが折伏精神である。
 ともあれ、御本仏日蓮大聖人から、また御法主日顕上人猊下からおほめをいただけるようなフランス日蓮正宗になっていただきたい。そして世界に冠たるフランス日蓮正宗の一人ひとりの輝きを、生活のうえに、現実のうえに示してしただきたい。

1
9