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日蓮大聖人・池田大作

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団地部全国大会 社会の連帯と協調の先駆を

1978.6.25 「広布第二章の指針」第13巻

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3  革新の道ゆく誇りもて
 皆さんが住む団地は、私が住んだアパートの状況とは変わっていると思う。また、人間関係においても、いくらでも友情の輪を広げていける環境に入ったとも考えられる。
 とくに仏法を基調に長期の視点からみていくならば、たとえ一時的に反感をもたれるような場合があったとしても、最後は妙法に縁し、結ばれていくものだ。この意味で順縁逆縁の原理を、深く銘記していただきたい。
 団地社会の広がりは、時代の要請といってよい。
 社会の根本は連帯である。その連帯の先端で結びあい、協調しあっていかなければならない団地部の皆さんこそ、もっとも革新的な世界で活躍されている方々であると強調しておきたいのである。したがって、もっとも革新性にとんだ社会の前駆を行く誇りを忘れないでいただきたい。
4  過日、北海道指導に赴き、多くの北海の同志と語りあった。雪深い北海道においては、お互いに守りあわなくては生きていけないという生活習慣が、一人ひとりの身についているということである。その点、雪国は非常に心と心が結びあっている社会といえる。
5  時代の進展のうえから、また人間性社会という面からみた場合、人間としてはつらつと前進していくためには、現代の都市生活には、さまざまな連帯上の課題はある。しかし皆さん方は、団地それ自体が連帯の象徴であり、そこで信心していることは、家族以上の強い絆で結ばれた社会であると確信していただきたいのである。
 団地の団は、団結にも通ずる。この意味からも、われわれこそ、もっとも理想的な人間の協調の社会をつくりあげている主体者なのだという気持ちで、団地生活をより楽しく、はつらつと社会の最前線で活躍していかれるよう願ってやまない。
6  なお、小説「人間革命」第十巻”展望”の章を、七月一日より聖教新聞紙上で連載を再開するべく、本日より編集部の方へ原稿を回し始めた。ご支援のほどよろしく願いたい。(大拍手)
 最後に、皆さん方の無事安穏とご多幸を心よりお祈り申し上げ、本日の指導とさせていただく。

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