Nichiren・Ikeda
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第一東京男子部勤行会
生きぬくことが信心の真髄
1977.2.14 「広布第二章の指針」第9巻
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2 次に「罰即利益」「煩悩即菩提」の仏法原理を確信せよ、と訴えておきたい。
諸君の世代は、人生の土台を築く、いわば未完成の時代といえよう。ゆえに、さまざまな困難に直面することも多々あろうが、現在の労苦というものが、やがてすべて生かされ、かけがえのない人生の財宝となっていくのである。したがって「煩悩即菩提」の繰り返しが人生であり、この延長線上に所願満足の人生の総仕上げがあることを忘れず、けっしてあせることなく、十年、二十年、三十年先をめざして自分らしく前進していってほしい。
戸田前会長はよくいわれていた。人生の勝利を決定づけるのは五十代である――と。
それまでは”修行の人生”ともいえよう。ともかく”生きて生きて生きぬくこと”が信仰の本義であり、仏法の真髄である。
この意味からも、交通事故で大切な体を痛めたり、つまらない道に入って自分を破壊させてしまうことのないようお願いしたい。信仰人としての本領をぞんぶんに発揮しつつ、広宣流布に雲集した人材群の誇りを忘れることなく、信行学の大道を着実に、また朗らかに伸びのびと生きぬいていただきたい。
3 社会は、ますます暗い様相を呈している。きょうも会議で話題となったことであるが、世の中には、外国から博士号まで自分の見栄のために金で買っている人もいるというような話もあった。真偽のほどはわからないが……。お金で地位や名誉を買うということなど、われわれには考えられないことである。また、これほどの愚はない。これらは全部、虚像である。実像ではない。
諸君は、男らしく実力をみがき、自らの力で福運を築く実像の人生を生きぬいてもらいたい。(要旨)