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5・3祝賀協議会  

2010.4.20 スピーチ(聖教新聞2010年上)

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21  「困難の中にこそ理想への道が!」
 さて、イタリアの桂冠詩人ピエール・パオロ・ヴェルジェーリオ(1370〜1444年)は、世界最古の総合大学・ボローニャ大学で教壇に立った一人である。
 私自身、ボローニャ大学にお招きいただき、講演した歴史は忘れがたい。
 イタリアの同志の大前進も、頼もしいかぎりだ。
 このヴェルジェーリオは雄々しく語った。
 「極端な困難のなかで理想への道がひらけるのが人間の本性」と(前之園幸一郎訳「子どものすぐれた諸習慣ならびに自由諸学芸について」、『イタリア・ルネッサンス期教育論』所収、明治図書出版)。
 仏法では、「難来るを以て安楽」、「大悪をこれば大善きたる」等と説かれる。
 何があろうと、広布の山を不屈の負けじ魂で登りゆく、世界の全同志の無事安穏を、私も妻も、真剣に祈り続けている。
 いやまして、「立正安国」の妙法の大光を、私たちは赫々と放ってまいりたい。
22  きょうは、ドイツからも、尊き友がお越しくださっている。
 ドイツの信念の作家ルートヴィヒ・レン(1889〜1979年)は、ファシズムなどとの戦い中で、報道関係者から「諸君は勝つだろうか」と質問された。
 そのとき、彼はこう答えたのである。
 「勝つかって? 勝たねばならぬのだよ! 正義のために!」(佐藤晃一著「抵抗の歴史」、『ドイツ抵抗文学』所収、東京大学出版会)
 広宣流布は「正義の中の正義」である。
 ゆえに断固として勝ちまくるのだ。
 これが、「仏法勝負」の真髄である。
 終わりに、昭和35年(1960年)の5月3日、第三代会長就任の日を記念して詠んだ歌を、全同志にお贈りし、私のスピーチとしたい。
  晴れやかに
    仏の大軍
      進みゆく
    世界一なる
      創価 成るかな
 きょうは、お疲れのところ、ありがとう! 皆さんのご健康を祈ります!

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