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創価学園卒業式(東京40回・関西35回… アラグア・ビセンテナリア大学名誉教授称号授与式

2010.3.16 スピーチ(聖教新聞2010年上)

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9  師匠への報恩
 私も、どんなに迫害されようとも、師匠である戸田先生から託された「勇気の旗」を高らかに掲げて、一切を勝ち抜いてきました。
 世界中で勝利の証しを打ち立ててきました。私は一庶民です。一人の平凡な青年として立ち上がり、すべてに勝ってきました。
 この勇気の三色旗を、私はきょう、学園生の一人一人に託し、差し上げたいのです。
 今は経済的に大変でも、苦しくても、最後の最後に勝てばいい。
 いずれは偉くなって、お父さん、お母さんに恩返しをしてもらいたい。楽をさせてあげてほしい。
 「将来は、大きい家を建てて、住んでもらうからね」──そう言えるくらいの皆さんになってもらいたい。
 私も親孝行をしました。実家は海苔の製造業を営んでおり、真冬の朝早くから起きて、仕事を手伝ったこともある。
 大人になってからも、親を大事にしました。何の悔いもありません。
 また私は師匠である戸田先生に対しても尽くし抜きました。先生の事業が破綻した時は、朝から晩まで働きました。夜遅くなってしまい、先生のお宅に泊めていただいたこともある。
 大変な日々でした。でも、師匠がいるということが、どれほど幸せなことか。私は、そのことを深く感じていました。
 体が弱く、30歳まで生きられないといわれた私が、師匠の後を継ぎ、世界を舞台に歴史を残すことができた。
 私は師匠への報恩という点でも、何の悔いもない。
 皆さんも、こういう人生を歩んでもらいたいのです。
10  人間革命の歴史を綴れ
 関西校には、中国・冰心ひょうしん文学館の、お懐かしい王館長先生ご夫妻がお越しくださいました。
 誠にありがとうございます。
 私と妻も敬愛してやまぬ「中国文学の母」謝冰心しゃ・ひょうしん先生は、言われました。
 「咲き誇る花に対して、人々はただ、その鮮やかな姿に感嘆するだけだ。
 しかし、その花の芽は、奮闘の涙の泉に浸って育ったのだ」と。
 君たちも今は焦る必要はありません。
 若いのです。
 少しぐらい、成績が悪い時があっても、大丈夫だ。
 忍耐強く、わが道を歩み、親孝行していけばいいのです。
 そして、根を深く張って、幸福と勝利へ、自らの人間革命の歴史を綴っていくのです。
 いいですね!〈「ハイ!」と元気な返事が〉
 皆さんの時代です。
 桜も厳しい冬を耐え、時を待って咲き薫る。
 青春時代も同じです。勉強し、苦労し、時を待って偉くなる。幸福になる。
 君たちも「今に見よ!」と一日また一日、成長し、自分自身を革命しながら、勝利の“学園桜”を断固として咲かせていってください。
 皆さんの勝利を、私は祈り信じています。頑張ってください!
11  粘り勝て!
 11年前、私は皆さん方の創立者として、貴国ベネズエラから、栄えある「アンドレス・ベージョ最高位勲章」を叙勲いただきました。
 この文化の勲章に、その名前が冠された大教育者ベージョ先生の獅子吼を、愛する君たちに贈りたい。
 ベージョ先生は叫ばれました。
 「自分自身が向上すれば、より良き社会に貢献できる。
 人々の幸福に貢献すれば、自分自身も幸福になれる」
 その通りの人生を歩んでこられた、英知光る総長ご夫妻に、ここで、全員で大拍手を贈りましょう!(大柏手)
 総長ご夫妻はじめ世界の知性が、学園生に絶大なる期待を寄せてくださっております。
 人類の幸福のため、永遠の平和のため、大きな大きな強く明るい心で、使命と栄光の青春を、勝ち進んでいってください。
 皆、一度しかない人生です。勝利して、お父さん、お母さんに喜んでもらうのです。
 中国の謝冰心先生は“真の友は、わが心の空を彩る、かけがえのない星である”と言われました。
 君たちは、世界一の学園の友情を誇りとしながら、21世紀の天空に「希望」と「正義」と「勝利」の金の星を堂々と輝かせていってください!
 勝ちましょう! 粘り勝ちましょう!
 そして、人生を楽しんで、愉快に、お父さん、お母さん、きょうだいを包んでいってください。
 一人、立派な人が立てば、皆が幸福になります。
 頼むよ!〈「ハイ!」と元気な返事が〉
 結びに、敬愛する貴大学の限りない大発展をお祈り申し上げ、私と妻の御礼とさせていただきます。
 ベネズエラ、万歳! 学園生、万歳!

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