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日蓮大聖人・池田大作
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全国代表者会議
2010.2.23 スピーチ(聖教新聞2010年上)
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今年は、学会創立80周年であると同時に、創価教育の出発から80周年でもある。
〈牧口初代会長の『創価教育学体系』第1巻の発刊(1930年)から今年で満80年となる〉
今、創価の青年教育者の奮闘に、各界から絶大なる信頼が寄せられている。
〈2月28日には、首都圏の青年教育者の代表が東京戸田記念講堂に集い、盛大に大会が開催された〉
また、このほど青年教育者の有志の方々が、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したノルウェーの劇作家イプセンの「全集」を届けてくださった。
イプセンと言えば、私たちが若き日、戸田先生のもとで学んだ作家の一人である。
若き「人間教育のリーダー」の皆さんへ、エール(声援)を贈る意味も込めて、わが心に刻むイプセンの箴言を紹介したい。
最初に、有名な戯曲のなかで、苦難に直面しつつも、わが地域の変革のために立ち上がっていく主人公の言葉である。
「わたしには正義がある!」「戦場はここだ。戦うのはここだ。わたしはあくまでここで勝つ気だ!」(竹山道雄訳『民衆の敵』岩波文庫、現代表記に改めた)
仏法もまた、「今いる場所」で勝ち、幸福をつかむことを教えている。
現実の苦難から逃げるのではない。ほかの「どこか」に行くのでもない。「
此
ここ
を去つて
彼
かしこ
に行くには非ざるなり
」である。
自分の今いる地域や職場こそ、勝利の「使命の舞台」であることを忘れてはならない。
またイプセンは、友への手紙にこう記した。
「僕はきっと攻撃されるよ」「僕は自分が正しいから、彼らが何と言おうとへこたれないさ」(原千代海訳『イプセンの手紙』未来社)
正義の人生に圧迫はつきものだが、正義を貫いている限り、心はいつも晴れやかで、すがすがしい。
何があろうと、堂々と正義を叫び切るのだ。
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自分自身の行動で勝て
さらに彼の戯曲で、若き女性がこう呼びかける場面がある。
「今日という日をあなたにとって新しいはじまりにするのよ」(原千代海訳『原典によるイプセン戯曲全集2』未来社)
一日一日、前進だ。新たな決意で前進だ。
本陣のリーダーならば、あらゆる広布の戦いを、自分自身の行動で勝つのである。
「自分は戦ってきたから、もういいだろう」という怠惰や慢心、「誰かがやるだろう」という人まかせの態度は、断じて排していかねばならない。
リーダーが自ら「もう一度、戦おう!」と心の底から決意し、祈り、行動を起こしていくのだ。真っ先に、まっすぐに、最前線へ飛び込んでいくのである。
リーダーの生き生きとした信心の息吹に触れて、同志も元気になる。若返っていく。
「私も、もう一度、頑張ろう!」と立ち上がってくださるのである。
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清浄潔白であれ
結びに19世紀アメリカの思想家エマソンの言葉を皆様に贈りたい。
「自分自身にとってみずからを清浄潔白なものとすることである。そうすればその人は世界の賛同を得るであろう」(入江勇起男訳『エマソン選集2』日本教文社)
「自分の仕事をすることだ、すると自分の力も強化される」(同)
さらにエマソンは語った。
「幸運の鍵はわが手中に歓喜のあることである」(同)
大聖人は「
南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり
」と仰せになられた。
題目こそ、究極の幸運を開く鍵なのである。
幸福の鍵は、わが胸中にあり!――この心で、今再び立ち上がり、難攻不落の創価城を、晴れ晴れと築いていこう! よろしく頼みます!
風邪など、ひかないように。長時間、本当にありがとう!
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