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「人間主義と人類の発展――第5回池田大… 中国・遼寧師範大学

2009.10.24 スピーチ(聖教新聞2009年下)

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22  「勝利の橋」を
 第4は「勝利の橋」です。
 昨年の四川大地震の際、貴大学の教員と学生は、勇敢に救援活動に奔走されました。その英知を生かし、5日間も生き埋めになっていた人命を救助した、感動的なニュースもありました。
 貴国から学んだ仏法には、真の指導者とは揺るぎない「橋」の存在であると説かれています。
 皆さんも、怒濤の逆巻く社会にあって、民衆を厳然と護り、幸福へ、幸福へとリードしゆく「勝利の橋」になってください。そのための“第一歩”が親孝行です。
 貴大学の“橋の博士”茅先生は、高らかに述べられました。
 「(人生の旅は)険しいでこぼこ道の方が、平坦な道よりも多く、突如、深い谷があるかと思えば、大波に見舞われることもあった。
 だが、幸いにも、橋を頼りにそれを渡ることができた。その橋は何という名前だったのかと問われれば、私はこう答えるであろう。
 それは『戦い』であったと」
 人生は戦いだ。自分自身のゴールを目指して、戦い、勝つことだ。
 苦しみ悩む人々のため、激動の社会のために真剣に戦う青年ほど強く尊いものはない。
 誰が見ていなくとも、諸天善神は正しく見ています。青春の金の汗が、勝利の「金の橋」に変わるのです。
 今は大変であっても、洋々たる未来を見つめて、周囲の人を励ましながら、大きな心で進んでください。
23  最前線に立て
 貴大学には「開拓」「創新」の精神がみなぎっております。新しく開拓する、創造する──青春とは挑戦の異名です。
 貴大学を訪問された周総理も、英邁な学生たちに“世界の最先端の研究を”と温かく励まされました。
 その期待に貴大学は見事に応えました。高温超伝導「リニアモーターカー」による、世界初の有人実験も成功されました。知性の最前線を開かれる、貴大学の雄渾なる大前進を、私たちは心からお祈り申し上げます。
 かつて、ある海外の方が、“日本人には、約束したことを、すぐ忘れてしまう人が多い”と嘆いていたことが胸に残っている。私たちは、生涯、まっすぐに信義の大道を歩み通してまいりたい。
 結びに“橋の博士”茅先生の言葉を皆さんにお贈りしたい。
 「我々には刻苦奮闘の伝統がある。強大な団結力がある。不撓不屈の生命力がある。
 皆が確固たる信念を持って、一致団結し、勇気を奮い立たせて前進すれば、我々は必ず栄えます」と。
 私もまた、わが青年たちに、信念と団結、そして勇気をもって断じて勝ち進め!──こう申し上げ、御礼のスピーチといたします。
 ありがとう!

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