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日蓮大聖人・池田大作
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全国代表幹部協議会
2009.1.27 スピーチ(聖教新聞2009年下)
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運命を開くのは自分自身!
さらに、青年のため、未来のために語り残しておきたい。“仏道修行だ。過去に遊んだ分を取りもどそう”と思って、心して聞いていただきたい。
戸田先生の若き日の日記から、後継の皆さんに贈りたい。
大正11年(1922年)の春、22歳の日記。
先生は、「僕の運命を開いた大なる力は自分であった」と記されている。
そして、こう決意を綴られた。少々難しい表現なので、わかりやすく紹介したい。
――自分を支配する者は自分である。心意気も、自分自身の中にある。自分を生かすも殺すも、自分次第である――またある時、恩義を受けた方への感謝を、こう綴られている。
――私は、厚意を心肝に染めたのである。
志を立てずして、偉業を成し遂げずして、この恩に報いることはできない――
恩を知り、恩に報いることこそ、「人間の道」であり、「仏法の道」である。信頼の心通う社会を築きゆく方程式なのである。
人生には、さまざまな恩がある。その中でも大切な一つが「師恩」である。師への報恩に、私は生きてきた。
師匠の精神を踏みにじる人間を見ても、自分だけいい子になって戦わない。声もあげない。そんな臆病者は、弟子はない。
師の心をわが心として戦うのが弟子だ。
御聖訓には「おのおの日蓮の弟子と名乗る人々は、一人も臆する心を起こしてはならない」(御書910㌻、通解)と仰せである。
弟子と名乗るならば、何があろうと正義を護る、気迫と行動がなければならない。口先だけでは、言葉の遊びにすぎない。
イギリスのロマン主義の文人ハズリットは警告している。
「困難を克服する努力あってはじめて人は何事かに秀でる。苦労せずに成功するようになると、以前よりも真面目さが減ってきて、完成に向かう歩みが止まってしまう」(中川誠訳『ハズリット箴言集――人さまざま』彩流社)
苦労なくして成長はない。苦労をも喜びとする皆様であっていただきたい。
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電光石火で勝て
栄光の学会創立80周年の峰は、間近に見える。「青年・勝利の年」を晴れやかに飾りゆくために、最後にもう一度、戸田先生の指導を拝したい。
先生は、戦いに臨んで、ぼやぼやしている人間には、こう叱咤された。
「時間を浪費するな! 勝つために、今一番大事なことは何か。それを見極め、最優先せよ!」
電光石火のスピードで勝つのだ。
勝利から逆算する――かけがえのない今この時に、何をすれば一番、価値的か。それを明確にして、「黄金の自分史」を綴り残していただきたい。
先生は鋭く言い放たれた。
「いかなる組織も、内輪もめをするたびに弱くなり減びていく。ゆえに、団結こそ根本なのだ!」
師弟不二の歯車に、わが心のギアを、がっちりと、かみ合わせ、皆が力を合わせてこそ、勝利は輝く。
心一つに進むのだ。
あの剛毅な、師子のごとき戸田先生が、晩年、私に、しみじみと語ってくださった。
「おまえを弟子にして、おれは本当に幸せだった」と。
あの一言は、忘れることができない。これ以上の誉れはない。
先生は、時を同じくして集い合った広布のリーダーたちに、こう呼びかけられた。
「私は、広宣流布のために、一身を御本尊に捧げる決意をしている。同じ決意を分かとうという人は、どこまでもついてきなさい。
その決意のもとに、大いに戦おうではないか!」
師と同じ心で、不惜身命で勝ち進んだからこそ、192カ国・地域に広がる、今日の世界的な学会がある。
今再びの前進を、よろしくお願いします!
私は、全同志のご健闘、ご健康、無事故、そして勝利を、毎日、夫婦で祈っています。第三代会長になった時から、ずっと祈り続けています。
長時間、ご苦労さま! ありがとう!
〈ここで、名誉会長は、戸田先生が大好きだった父子の決意の曲“大楠公”をピアノで力強く演奏した〉
この1年も、一緒に進もう!
皆に勇気と希望を贈る、勝利の名指揮を頼みます!
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