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創大・学園合同研修会  

2008.8.5 スピーチ(聖教新聞2008年上)

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19  教員室の扉が開かれている
 昨年、わが創価大学の創価教育研究所が、米・南イリノイ大学カーボンンデール校の「デューイ研究センター」と学術交流協定を結び、創大に「デューイ研究センター」が開設された。
 米のデューイ研究センターのヒックマン所長(デューイ協会前会長)は、東西の創価学園を訪問された感想をこう語っておられた。
 「一人一人の才能・能力・関心を的確にとらえ、それを伸ばすのは教師の責任です。
 創価学園では、教員室の扉が生徒たちに開かれています。生徒たちが、いつでも中に入って、話し合ったり、相談に乗ってもらったりできる素晴らしい雰囲気がありました」
 同じく学園を訪れたアメリカ・エマソン協会のワイダー会長は言われた。
 「創価学園には、教師の心からの励まし、生徒たちの教師への心からの感謝が満ちていました。
 こうした気風のなかでこそ、生徒の自立性が育まれるのです」
 世界の教育の知性の方々が、このように賞賛してくださっているのである。すべては教職員の皆様方のおかげであり、心から感謝申し上げたい。
 この夏のクラブの活躍なども見事だ。若き創価の学友が皆、健康で、無事故で、大成長の夏を送れるように、私は妻とともに毎朝毎晩、真剣に祈っている。
20  教育者は最も素晴らしい仕事
 デューイ博士は共著の中で論じた。
 「良心、道徳的な考えぶかさは、それが勇気からきりはなされるやいなや、われわれを臆病にしてしまう」(久野収訳「倫理学」、『世界大思想全集』所収、河出書房新社)勇気こそ、知性や良心を最大に力あらしめる柱である。真実の教育者は、真実の勇者でなければならない。
 デューイ博士は、こうも言った。
 「成長は片手間に仕上げられるようなものではない。それは絶え間なく未来に進んで行く過程なのである」(松野安男訳『民主主義と教育』岩波文庫)
 教育こそ、未来を創り、時代を創り、希望を創る力である。
 ゆえに、教育者こそ全世界で最も素晴らしい仕事である。
 そしてまた大学、短大、学園といった教育機関こそ、人間として最高に誇り高い、最重要の機関であると私は申し上げたい。
 ともどもに創価教育の「誓いの同志」として、心一つに進んでいこう! 長時間、ありがとう!

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