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日蓮大聖人・池田大作

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広布第2幕第9回全国青年部幹部会 全国学生部幹部会

2008.6.7 スピーチ(聖教新聞2008年下)

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23  『エミール』で、ルソーは、女性を尊ぶ重要性を指摘している。
 「女性がその影響力を失っている時代、女性の判定が男性になにももたらさなくなっている時代は不幸なことよ。それは堕落の最後の段階だ。よい習俗をたもっていた民族はすべて女性を尊敬していた」「大きな変革はすべて女性から起こった」(ともに前掲『エミール』)
 女性が輝く世界──そうなるように、今、私は全力を挙げている。
 どうしても日本は、島国根性で、男性が威張る傾向がある。命令ばかりで、自分は何もせず、女性に押しつける──そんな男性は最低だ。リーダー失格である。
 男性は、女性に最敬礼して、女性を尊重すべきであると思うが、どうだろうか。
 これを、麗しい伝統にしてまいりたい。
24  ルソーは、こうも述べている。
 「傲慢さの生む錯覚は現代の最大の悪の源泉である」(樋口謹一訳「エミール(下)」、『ルソー全集第7巻』所収、白水社)
 傲慢な人間は、すぐに“自分は偉くなった”と勘違いする。これまで反逆していった人間は皆、そうだった。
 「彼らはわたしの生命をうばうことはできるが、わたしの自由をうばうことはできない。彼らがどんなことをしようと、彼らの束縛、彼らの牢獄のなかでも、わたしは自由を保持するだろう」(前掲『ルソー』)
 どんな状況にあっても私の心は自由だ!──これが、ルソーの大確信であった。
 私がお会いし、親交を結んだロシアの文豪ショーロホフ氏は、「民衆は征服することはできない」(横田瑞穂訳『静かかなドン』岩波文庫)と結論した。
 民衆が一番強い。どんな権力者も、民衆にはかなわない。
 この民衆を育てたのが、仏法であり、日蓮大聖人である。仏意仏勅の創価学会なのだ。
 戦おう! 偉ぶり威張る人間を、見おろして生きよう!〈「ハイ!」と力強い返事が〉
 きょうは長時間、ありがとう!

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