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創価同窓の集い、未来部総会 天津社会学院「名誉教授」称号授与式

2007.5.5 スピーチ(聖教新聞2007年上)

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16  目を使え、耳を使え、頭を使え
 ともあれ、内弁慶では、絶対にいけない。
 心を広々と、社会に勇敢に打って出て、人間外交を繰り広げていくことです。黙っていてはいけない。しゃべるのです。
 これが人生であり、勝利の道です。
 私の友人で、何度も対話を交わしたアメリカのキッシンジャー博士は、著名な外交専門家です。この博士が、周総理の外交に深く感嘆しておられた。
 その周総理が、外交に携わる青年たちに強調されていた心得があります。〈『素顔の周恩来』外文出版社を参照〉
 第1に、「よく目を使うこと」。
 すなわち、読書であり、学ぶことです。
 第2に、「よく耳を使うこと」。
 相手の声に耳を傾け、さまざまな意見を聞くことです。
 第3に、「よく口を動かすこと」。
 明快に、自信満々と、正義と真実を語りに語ることです。
 「声仏事を為す」とは、中国の章安大師の教えです。
 第4は、「よく手を動かすこと」。
 人まかせにしないことです。自分自身で一つ一つ考え、手を打っていくことです。
 第5に、「よく足を動かすこと」。
 座して待つのではなく、自ら歩いて、人と会い、広く社会の中で、友人をつくっていくことです。
 そして、周総理が一貫して訴えられたのは、何か。それは「頭を使うこと」です。
 つまり、知恵の勝負であります。
 わが創価大学の山本新学長も、就任早々、間断なく動き、親友であられる東京大学の小宮山総長をはじめ、幾多の大学の首脳とも対話し、見事な外交を毎日、積み重ねている。
 今どき、そのような聡明な学者は少ないと賞讃されています。
 「動かないのが、学者馬鹿だ」と言った、ある哲学者の言葉を、忘れることができない。動くために学ぶのです。
17  功労者は庶民
 我ら創価は、大誠実の人間外交で、中国をはじめ、全世界に友情と信頼を結んできました。
 この正しい道を歩んだがゆえに、創価は勝ちに勝ったのであります。
 その功労者は、皆さん方の尊き父であり、母であり、無名の庶民です。
 周恩来総理も、愛する天津の青年に訴えました。
 「君たちは、人民の子である。ゆえに、人民のことを決して忘れてはならない」
 私も申し上げておきたい。
 「君たちよ! 晴れ晴れと確信をもって、平和と勝利のための人生を生き抜け! 勝ち取れ! 人間として悔いなき満足の一生を送りゆけ!」
 結びに、天津社会科学院の3つの伝統精神を紹介させていただきたい。
 すなわち、「より高くあれ!」「より新しくあれ!」「より厳しくあれ!」という偉大なる指針であります。
 私たちもまた、この3指針のごとく、希望も高く、信念も強く、そしてまた勇気凛々と、夢に描いてきた新しき大勝利の生き生きとした前進をもって、愉快に、朗らかに、人生勝利に向かって、進んでまいりましょう!
 頼みます!
 大変に、ありがとうございました。謝謝!

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