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創価大学第33回・創価女子短大第21回…  

2007.3.20 スピーチ(聖教新聞2007年上)

前後
12  きょう、祝福に駆けつけてくださった世界的な哲学者のマリノフ博士と、私は、今、新たな対談集の発刊に向けて、対話を重ねております。
 “人類は再び「哲学」に目覚めて、新しい時代を開き、これまでの人類を凌駕していく歩みをせねばならない”との願いからであります。
 人類を啓発し、勇気づけてやまない、博士の「希望の哲学」の一節を、卒業生の皆さん方に贈りたい。
 「人間は、最悪の環境から、最良の結果を引き出すことができる」
 「“苦悩を乗り越えて、価値を創造する人生”こそが真に良き人生であり、勝利の人生となる」
 私も、ありとあらゆる難を厳然と勝ち抜いて、平和・文化・教育の価値を創造してきました。
 圧迫されればされるほど、それ以上の智慧と力を出して勝ち越える。これが、創価の師子の魂です。
 その私が創立した大学に学んでくださった皆さん方は、この「絶対勝利の哲学」を自ずから体得していることを誇りとしてください。
 そして、一生涯、勝ちまくってください! 頼むよ!
13  誇りと感謝を
 貴国の大詩人レオンは謳いました。
 「人間は不思議だ。
   一生懸命、人々に尽くせば尽くすほど
    尽くした以上に
     心は大きくなる」
 わが創価の精神と同じといえるでしょう。
 また、ボリバルは厳しく戒めました。
 「悪人は誇りも感謝の念も持たず、恩返しができない」
 こうした悪人が、どれほど多いことか。このような卑劣な、敗北の人生だけは、生きてはならない。これを約束しよう!
 ベネズエラ独立の先駆者ミランダは叫びました。
 「誠実な人々の勝利の数だけ、邪悪な人間は敗北するのだ」
 ゆえに正義の人間は、断じて勝たねばなりません。勝てば邪悪は消え去っていく。
 どうか、皆さんは健康であっていただきたい。例えば朝はパッと起きて、すがすがしい空気を呼吸して、元気に一日を送っていただきたい。
 そして、明るく誠実に、忍耐強く、この一生を悔いなき勝利で、断固と飾っていただきたいのであります。
14  最後に、わが敬愛する両大学の無窮の栄光を、心から祈ります。
 さらに、赤・青・黄色の三色の国旗たなびく貴国の永遠の平和と繁栄を、私は、心の底から、お祈り申し上げます。
 そして、ベネズエラの大思想家ウスラル・ピエトリの言葉を、わが卒業生に贈り、私の御礼と祝福のスピーチとします。
 それは、「ひとたび、人間の心が変われば、やがて世界をも大きく変革することができる」との書葉です。
 結局、人の「心」で決まる。親孝行にしても、勉強にしても、自分が幸福になるか不幸になるかも、心一つで大きく変わってくる。
 悪事を働いたりして、人からバカにされるのも、心が狂っているからです。
 仏典に「心こそ大切」と説かれている通りだ。
 ともあれ、私は皆さん方の文集と名前を、常に座右に置いています。ずっと大事にしていきます。
 私は、一生涯、皆さんの幸福と成功を祈り、見守り続けていく決意です。そして、これからも、何度もお会いできることを楽しみにしています。
 ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました!」)

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