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日蓮大聖人・池田大作

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各部合同協議会  

2007.1.24 スピーチ(聖教新聞2007年上)

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17  仏の生命力を現す信心
 日寛上人は、「観心本尊抄文段」に記された。
 「我等この本尊を信受し、南無妙法蓮華経と唱え奉れば、我が身即ち一念三千の本尊、蓮祖聖人なり」と。本尊をわが身にあらわし、日蓮大聖人と同じ生命の力を、あらわすことができる。偉大な境涯となる――そう、日寛上人は拝された。
 広宣流布のために、南無妙法蓮華経を唱え、行動する人は、何よりも尊い存在である。ゆえに、純真な学会員をいじめたら、必ず仏罰を受けるのである。
 日寛上人は、「唯仏力・法力を仰ぎ、応に信力・行力を励むべし。一生空しく過して万劫悔ゆることなかれ」とも綴られている(「観心本尊抄文段」)。
 戸田先生は、この信力・行力について、次のように指導された。
 「我々の信力と行力が御本尊の仏力・法力に照らされ、化合することで、功徳が生じるのである。信力と行力が燃え上がって、化合しなければならない」
 「大信力があったとしても、これを行ずる力なくては、仏力・法力は現前しない。このゆえに、大行力を行じなくてはならぬ。
 大信力あって、唱題に、折伏に、大行力を行ずるならば、仏力・法力の現れぬということは絶対にありえない」
 広宣流布の「実践」こそ、幸福を開く力となるのだ。
18  魂の中に「正義」を持つ人が尊い
 また、戸田先生は言われていた。
 「信力と行力が一丸となってこそ、仏力・法力となってあらわれる。
 そうすれば、しぜんに広宣流布の大道を進むことになるのです」
 この原理に則っているがゆえに、学会は強い。
 さらに戸田先生は、おっしゃった。
 「大聖人は大病大難を受けて、そして、我々に、自分の運命をそこから切り開いていけ! と、教えて下さっているのです。ありがたいことだ。私もその命がけの教育を、大聖人から受けてきました」
 「本因妙の仏法だから、こうなりたい、病気を治したい、そう御本尊にお願いすれば、もう原因は含まれているのだから、きちっと結果はあらわれるんだよ」
 これが、戸田先生の確信であられた。我々もまた、この強盛な信心で進みたい。
19  戦乱の世を勝ち抜き、300年近く続いた徳川幕府には、「行軍守城用 勿作尋常費」という戒めがあったという。
 重要な戦(行軍)や、防御(守城)のための貯えは、通常の用途で使ってはならない、という意味である。
 ここには、金銭には厳格であれ、という大切な教訓があるといえよう。
 また古代ギリシャの哲学者プラトンの言葉に、「わたしは、魂のなかに正義を持っていることのほうを、財産において富んでいることよりも尊いとする」とある(加来彰俊訳、『法律 下』岩波文庫)。
 この精神を、わが後継の皆さんの、未来の勝利のために申し上げ、スピーチを終わりたい。
 長時間ありがとう。体を大事にして、風邪をひかないようにしてください。今年も勝とう! 戦おう!〈会場から「ハイ!」と返事が〉
 この1年も、よろしく頼みます。ありがとう!

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