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北海道・東北・中部・北陸・信越合同研修…  

2006.8.20 スピーチ(聖教新聞2006年下)

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16  どんな強敵が来ても退くな!
 1957年(昭和32年)2月、中部の大発展を心に期しつつ、私は戸田先生に一首を捧げた。
  いざや起て
    いざや築けと
      金の城
    中部の堅塁
      丈夫勇みて
 先生は、即座に返歌を詠んでくださった。
  いざや征け
    仏の軍は
      恐れなく
    中部の堅塁
      立つは楽しき
 中部の友は、嵐のごとき幾多の難を乗り越えてこられた。すべてに勝利してこられた。
 先生は言われた。「広布の道とは、険しい山を毎日歩むようなものだ。想像もつかない留難も多くなるだろう。この試練を経なければ、本格派の革命児にはなれない」
 試練を勝ち越えて、今、大中部には堂々たる創価の堅塁城がそびえ立っている。
 また、「如説修行抄に『いかに強敵重なるとも』と仰せである。この決心なくして、信心のリーダーとはいえない」と。
 広布の途上に法難が起こるのは必定である。それと戦わずして、真の指導者とはいえない。
 先生は、こうも語られた。
 「広宣流布は大地を的とするなるべしとは、大聖人の御金言である。ゆめゆめ、途中で退きたもうな! 日本中、世界中を寂光土にするもしないも、ひとえに創価学会にかかっている」
 今、創価の人間主義の運動に、全世界から期待が寄せられる時代に入った。人類の未来を開きゆくのは我ら!──この気概で、威風も堂々と進みたい。
17  自らの行動で歴史をつくれ
 御書には「陰徳あれば陽報あり」とある。
 だれも見ていないところで、皆を支える。学会のために、黙々と働く。その人こそ本当に尊い。陰徳を積めない人間は偉くなれない。これが多くの人を見てきた私の結論である。
 ロシアの文豪ゴーリキーは「人間が残せるものは、行いのみ」と綴った。
 大切なのは行動だ。わが広布の歴史を、どう築き残していくかだ。
 戸田先生は厳然と叫ばれた。
 「蓮祖の御聖訓である『広宣流布』に戦い続けた人が、菩薩であり、仏である」
 また、こうも言われた。
 「自分たちの努力で地区をつくり、支部をつくった者が偉いのだ」
 できあがった組織の上に乗っかり、あぐらをかくような幹部であってはならない。不惜身命で戦うのだ。自らの行動で組織を拡大し、わが地域に偉大なる広布の城を築いていくのだ。
18  大満足の人生を
 私が親交を結んだ一人に、ハーバード大学名誉教授のバーナード・ラウン博士がいる。核戦争防止国際医師会議の共同創設者で、ノーベル平和賞を受賞した博士は、こう述べておられる。
 「人に尽くしてこそ生きがいは生まれます。生きがいは一人ではつくれないのです」
 味わいのある言葉だ。
 わが友の悩みに耳を傾け、励ましを贈る。同志の幸福を真剣に祈っていく。人々に尽くしゆく学会活動こそ、最高の生きがいが輝く、充実と満足の道なのである。
 牧口先生は訴えておられた。
 「この実社会でいろいろな面で苦労も喜びもあろうが、人間、後になって悔いのない人生を送らなくてはいけない」
 どうか皆さまも、悔いのない、大満足の人生を生き抜いていただきたい。そのための信心であり、学会活動である。
 新しき「広宣流布の夜明け」へ、ともどもに、大胆に、そして朗らかに前進していこう!
 どうか、北海道、東北、中部、北陸、信越の各方面に戻られましたら、わが愛する同志の皆さまに、くれぐれもよろしくお伝えください。きょうは本当にありがとう!

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