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徒然草と恩師の指導を語る  

2006.8.11 スピーチ(聖教新聞2006年下)

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25  壁を破れ!
 戸田先生は、常に青年に期待されていた。
 「学会も、中核の青年がいれば、いな、本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」と、よくおっしゃっていた。
 創立80周年へ、また創立100周年へ向けて、青年が立ち上がる時だ。私はその時を待ち、時をつくっている。
 新たな広布拡大のリーダーが各地で誕生している。戸田先生は、組織の責任者に対して、実に厳しかった。
 「人のつくった地盤で幹部になり、その椅子にでんと座っている人が多い。自分一人で組織を育ててきた人は少ない」
 このように指摘されることもあった。
 また、常々「指導者は、人を引きつける力を持たなくてはならない」と話しておられた。
 新たな役職は、新たな成長のチャンスである。
 自身の壁を破り、拡大の歴史を見事に残していただきたい。それが私の喜びでもある。
26  一日一日を勝利
 この50年をかけて、私は牧口先生、戸田先生の正義を宣揚してきた。
 明年の春、世界を代表する名門、アメリカのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジから、教育哲学をテーマとする研究書が発刊される(「思想と行動――世界の教育哲学と実践にみる普遍的ビジョン」〈仮題〉)。
 そのなかで取り上げられる、10人の代表的な教育者のなかに、創価教育の父である牧口先生が入っている。
 他の9人には、アメリカのデューイ、中国の陶行知、イタリアのモンテッソーリ、インドのタゴール、ドイツのシュタイナーなどの、世界的な教育者が選ばれている。
 また先日は、著名な宗教史学者であるリチャード・シーガー博士(ハミルトン大学准教授)の新著『仏法との出会い――池田大作、創価学会、そして仏法人間主義のグローバル化』が、全米の学術出版界を代表するカリフォルニア大学出版から発刊された。
 そのなかで博士は、SGI(創価学会インタナショナル)がこれまで発展し、今後も発展していくための鍵として、「師弟の絆」の重要性に言及されているのである。
 心ある世界の識者は、真剣に学会の未来に注目し、誠実に研究されている。国境を超えて、多くの人が、真実を求めている。
 それらの声に、いっそう力強く、応えていきたい。その決意と、青年への期待を重ねて申し上げて、私の話を終わります。
 まだまだ残暑は続く。賢明に、一日一日を勝利していってください!
 〈編集部でまとめる際、三木紀人訳注『徒然章』講談社学術文庫、島内裕子『兼好』ミネルヴァ書房等を参照しました〉

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