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創価教育代表者会議  

2006.8.3 スピーチ(聖教新聞2006年下)

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15  人間は、教育で育つ。
 私は、戸田先生から毎朝、学問の万般にわたる個人授業を受けた。
 そして、44歳の時には、イギリスの歴史学者トインビー博士と対談を行った。世界的な大歴史学者の博士と深い対話ができたのも、すべて戸田先生から受けた薫陶のお陰である。
 当時80歳の博士から、直接会って語り合いたいとの丁重なお手紙をいただいた(1969年)。
 大乗仏教の可能性に注目されていた博士は、その若き実践者である私との対談を希望されたのである。
 博士の自宅は、赤レンガのアパートの5階。エレベーターの扉が開くと、博士夫妻が笑顔で迎えてくださった。忘れられない場面である。
 対談では、日本文学の古典である『万葉集』や『源氏物語』も話題になった。2年越しで延べ10日間、40時間。全力で対話した。
 そして対談の終わりには、ローマクラブの創始者であるペッチェイ博士をはじめ、一流の知性の方々との、さらなる対談を勧めていただいたのである。
 トインビー博士との対談集は今、世界各地の大学などで、教材として使われている。
16  教育は子どもが根を張る「大地」
 仏典には、“弟子は草木の如く、師匠は大地の如し”との原理が説かれている(「華果成就御書」)。
 師匠という大地に、弟子は生き生きと根を張って、大きく育っていく。
 創価教育の教職員の方々は、子どもたち、学生たちの「大地」になっていただきたい。
 そして、色とりどりの花や果実を、見事に咲かせ、実らせていただきたいと念願し、私のスピーチとします。
 くれぐれも体調に気をつけて。ありがとう!

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