Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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2006.6.27 スピーチ(聖教新聞2006年下)
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「仏弟子が仏法を破壊する」
最後に、御聖訓を拝したい。
「外道や悪人は、如来の正法を破ることはできない。必ず、仏弟子らが仏法を破るのである。師子身中の虫が師子を内から食うとはこのことである」(御書957㌻、通解)
外の敵ではない。内部から仏法は破壊されるとの御金言である。仲間うちから、反逆の輩が現れる。これが方程式である。同志を裏切る卑劣な行いは、永久に許してはならない。
仏法が、どれほど「恩」を重視しているか。
御書には、「二乗は父母・師匠・国主・主君・一切衆生・仏などへの報恩が皆欠けている。ゆえに一念も二乗の心を起こすことは、十悪や五逆罪を犯すよりも過ぎたことである」(同435㌻、通解)と仰せである。
二乗の心とは、利他を忘れて、自らの利に執着する心である。それでは恩に報いることができない。ゆえに、十悪や五逆罪を犯すよりも、成仏の道を閉ざすことになるのである。
名声、学歴、権力、地位を持った人間は、忘恩の心に陥りやすい。
忘恩の人間は、例外なく苦悩の底に沈んでいく。その末路は悲惨である。私はこれまで、大勢の人間を見てきたが、まさしく大聖人の御言葉の通りであった。
だからこそ仏法では、不知恩、忘恩を厳しく戒めるのである。
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正法の大善人をいかに遇するか
日蓮大聖人は、いかなる困難をもかえりみず、ひとえに国を思い、民の幸福を思い、正しき道を為政者に指し示した。
ところが当時の権力者は、その正義の声に耳を傾けるどころか、大悪人と結託し、命にも及ぶ迫害で報いた。
これについて大聖人は、「『大悪人を用いる大罪』と『正法の大善人を辱める大罪』という2つの悪が、鼻を並べて、この国に出現したのである」(同357㌻、通解)と仰せになり、だから「前代未聞の大事」(同㌻)がこの国に起きたのであると述べられている。
「正法の大善人」をいかに遇するか。それによって、その社会の未来は決まる。 一、大聖人は「人に食を施す」功徳について、「力を授けることで、人間界、天上界に生まれて威徳を備えた人となって、多くの人々がその周りに集まる」(同1237㌻、通解)等と言われている。
日夜、勇気と希望の励ましに奔走し、人々に「生きる力」を送っておられる皆さまの功徳も、きわめて大きい。
生々世々、各界のリーダーとなり、多くの人が周囲に集まってくる立場となっていくことは間違いない。
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結びに、フランスの文豪ロマン・ロランの名作の一節に、我らの決意を託したい。
「予はただ勝利によって己が道を開いているのだ」(豊島与志雄訳『ジャン・クリストフ』岩波文庫)
私どもも、これで行こう! 勝利によって「道」を開こう! どこまでも、学会のために、勝っていこう!
私は、後に続く皆さんのために、盤石なる広布の基盤を整えておく。
それは、私の、後輩に対する贈り物である。そのために今、着々と手を打っているとお伝えし、私のスピーチを終わります。
きょうは、長時間、本当にありがとう!
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