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創価教育代表協議会  

2006.6.4 スピーチ(聖教新聞2006年下)

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7  ますます発展する創価大学
 「塔が高ければ高いほど、基礎は広くなければなりません」(蛯原徳夫訳「議長あいさつ」、『タゴール著作集第8巻』所収、第三文明社)。これも、タゴールの至言である。
 創立35周年を迎えた創価大学では、「新総合体育館」「創大門」を建設。さらに「新総合教育棟」の完威予想図も発表された。
 世界に輝く理想の学府へ、いよいよ本格的な建設が始まった。大いなる発展の基盤を、さらに盤石に固めてまいりたい。
 うれしいことに、このたび創価大学工学部情報システム工学科の研究が、文部科学省の推進事業に採択された。
 〈「私立大学学術研究高度化推進事業」の社会連携研究推進事業として採択された〉
 今年度、採択された12大学の一つに選ばれたのである。
 この研究には、渡辺一弘教授をリーダーとして、11人の先生方が参加されている。企業などと連携し、技術の構築と製品開発にあたるとうかがった。
 なお一昨年には、生命情報工学科の西原祥子教授の研究が、同事業の「ハイテク・リサーチ・センター整備事業」に採択された。
 また、環境共生工学科の戸田龍樹教授の研究も、同事業の「産学連携研究推進事業」に採択されている。
 これで、工学部の3学科すべてで、文科省の支援を受けた研究を進めていることになる。
 さらに、この4月には、教育学部の関田一彦教授が推進されている研究が、文部科学省の「大学教育の国際化推進プログラム」に採択されている。
 先生方の見事なる取り組みに対し、創立者として、この席をお借りして、心から感謝申し上げたい。
8  民衆の力強める英知の大城を
 ブラジルの天文学者であるモウラン博士は、創価学園を訪れた際の印象を、次のように述べておられる。
 「先生方と生徒たちのレベルの高さに驚きました。
 先生方はやさしく、平等、人間主義、生命の尊厳のための教育という、はっきりした哲学を持っていらっしゃいました。
 また、生徒たちとの懇談も、大変に印象的でした。生徒たちは生き生きとしていて、質問の内容も高度で、その成熟した姿に感心しました。
 私たちが現在暮らしている、この暗い世界に一筋の金色の光を見たようで、希望を感じました」
 私は、牧口先生、戸田先生の志を継いで、創価教育の大道を切り開いてきた。
 創価学園は今、日本を代表する名門校との評価もいただいている。世界の一流の識者が、数多く訪れている。牧口先生、戸田先生も、どれほど喜んでおられるだろうか。
 またモウラン博土は、アメリカ創価大学への期待を、こう語ってくださった。
 「アメリカ創価大学は、世界に開かれた、リベラルな学問の揺籃になると思います。『一日の始まりを告げる朝日』のように開かれた大学です。
 知識と知恵と慈愛が、人類のために結合し、組み合わされた、新しい教育の光です」と。
 ありがたい期待と激励の言葉である。
 タゴールは、「無気力と無知は人間にとって最悪の屈従の形態である」と綴っている(三浦徳弘訳「詩人の学校」、『タゴール著作集第9巻』所収、第三文明社)。
 創価教育に携わる皆さま方には、無知の闇を晴らし、民衆の力を強くしゆく「英知の大城」を築いていただきたい。
 少子化の時代である。だからこそ、最高の智慧を発揮し、未来の勝利を先取りすることだ。すべての教職員が団結して、教育の向上に努力してほしい。
 そして、人類に希望を贈る「人材の大城」を、堂々と、つくり上げていただきたい。

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