Nichiren・Ikeda
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2 「人間革命」の連載も、十数回分を社の担当者に渡す。ここで、ちょっと一息。雪山坊の私の部屋で、他の雑誌の原稿執筆も終わり、横になりながら、ありし日の四月の先生を偲び、また二、三日前、総本山に参詣にきた親戚の方の立派に成長された姿を、嬉しく思いながら、随筆の筆をとった。
3 雪山坊前の夜桜が、ことのほか美しかった。暗闇の天空に、富士の山がいつまでも眠らずに映っていた。そして、月が高く冴えていた。総本山の荘厳なる夜は、私には巨大なる宇宙の一幅の絵のようにせまる。
菜の花が、数本、机の上に置かれてある。