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日蓮大聖人・池田大作

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第1回全国登山責任者総会 大石寺は生命の故郷

1970.9.30 「池田大作講演集」第3巻

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7  登山会の今後の構想
 最後に、登山会の今後の構想について申し上げたい。正本堂の完成によって、今後の登山会の規模は、飛躍的に増大することは当然であります。
 いうまでもなく、登山会の根本目的は、大御本尊にお目通りすることにある。現在の奉安殿は、約千人の収容能力しかない。そのため、猊下におかれては、毎日数回にわたって御開をしていただいておりますが、それには限度がある。
 正本堂が完成すると、一度に約六千人も収容できる。これまでの五回分以上の人員が、一度に御開を受けられるわけであります。すなわち、午前、昼、午後の三回にしても、一日二万人近い人が御開を受けられることになるのであります。
 宿泊施設については、宗門ともよく連係をとり、塔中の各坊も必要に応じて充実・強化していきますし、総坊も近い将来、五之坊の建設にとりかかる予定であります。
 また、この総坊の近くに日帰り登山者の休息所として、常来坊、更に、これは登山会と直接の関係はありませんが、プレスセンターとして開闡会館、外部の多数の来訪者のために、仮称・接待坊なども建てる計画になっております。
 交通機関については、今年の十月から大阪からの日帰り登山会に新幹線を使う予定になっています。静岡まで新幹線できて、そこから総本山までは東名高速をバスでくることになります。また、名古屋からの登山には、直通バスを使いたい。
 なお、正本堂落慶記念の一千万総登山にさいしては、五月、九月という最も気候のよい時期を、一応中心に選んで、高齢の方々のために登山の機会を設けたい。一度に五千人として、総登山の期間中に二万人以上の人が参加できる勘定になります。
 この高齢者の登山の件につきましては、あらゆる角度から研究し、本年から徐々に開始していく方針であることも付け加えておきます。
 総登山では、海外からも相当数にのぼる登山者が見込まれれておりますが、それが契機となって、登山会はいよいよ世界的な規模の行事になっていくことも必至であります。
 総本山は名実ともに世界宗教の本源地となっていくことは疑いない。だが、それが観光化し、堕落しないためには、参加者一人一人と、運営する人全員の自覚と決意がなくてはならない。その尊い伝統をつくっていくのが、登山責任者の皆さん方の責任である、と申し上げておきたいのであります。
8  団結堅く大願成就へ
 以上概観いたしましたが、更に登山会を立派に推進していくことは、なみたいていのことではないと思います。特に、登山責任者の皆さん、ならびに輸送班、白蓮グループ、そして受け入れ側であられる総本山、宿坊の方々には、大変なご苦労をおかけしてしまいますが、広宣流布という御本仏日蓮大聖人のご遺命実現の大理想、偉大なる目的観に立って、ご協力を心よりお願い申し上げる次第であります。
 更に、法華講と学会との連係についても、今後、本腰を入れて強固にしていきたい。私自身、総講頭として法華講全体の責任を猊下より命ぜられた以上、あらゆる面で充実・強化に力を尽くしてまいる決心であります。法華講の皆さん方には、よろしくご理解とご協力をお願いする次第であります。
 日蓮正宗の信徒は、見事なる団結と調和を築き、広宣流布大願成就のために前進していかねばならない。私も一日も早く、一か月のうちに半月は総本山に滞在し、会員ならびに信徒と会い、指導し、そして総本山を守りたいという念願をもっておる昨今であります。
 終わりに、 
  あな嬉し 永遠とわ故郷ふるさと 大石寺 
 との一句を詠ませていただき、私の話といたします。

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