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日蓮大聖人・池田大作

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創価学園入学式を祝う 未来世界の奔流に

1968.4.4 「池田大作講演集」第1巻

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4  新世紀建設の英才を輩出
 いうまでもなく、創価学園は、創価学会のために設立したのではない。我らの願いは、妙法の大地を根底に、崩れない人類の繁栄と豊かな第三文明の花を咲かせることである。したがって、教育はあくまで教育の分野で、見事な花を咲かせていくのは当然である。
 事実、創価学園においては、宗教教育は行なわないし、生徒のなかには、学会員以外の子弟が多数含まれている。創価学園は、あくまでも日本の未来を担い、世界の文化に貢献する、有為の人材を輩出することを理想とするものであり、それ以外のなにものもないことを断言しておきたい。
 創価学園の開校にあたって、私は、その創立者として、次の五項目を、学園のモットーに掲げておきたい。
 一、真理を求め、価値を創造する、英知と情熱の人たれ
 二、決して人に迷惑をかけず、自分の行動は自分で責任をとる
 三、人には親切に、正しく、暴力を否定し、信頼と協調を重んずる
 四、自分の信条を堂々と述べ、正義のためには勇気をもって実行する
 五、進取の気性に富み、栄光ある日本の指導者、世界平和の指導者に育て
5  ひるがえって、現今の教育界の実態をみるに、憂うべき事象はあまりにも多く、改善を待望する声は、巷に満ちみちている。この悲しむべき現実の底流をなすものは、教育理念の喪失であり、若人の人格を軽視する風潮であり、また、指導者の次代に対する責任感の欠如である。
 こうした混乱と迷妄のなかにあって、理想的な教育の確立を目指して、我が創価学園は誕生したのである。むろん、教育の効果は、一朝一夕に実るものではない。教師も、生徒も、また生徒の父兄も、深い理解を寄せられ、一体となって、この理想の実現のために地道な努力を続けていくならば、やがて混迷せる教育界の道標となっていくことは必然であろう。
 最後に、この学窓より、凛々しい幾多の新世紀建設の英才が輩出して、日本、世界の繁栄と平和のために寄与することができるならば、これにすぎる喜びはない。(談話要約)

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