Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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日本の王仏冥合 第8回学生部総会

1965.7.11 「会長講演集」第13巻

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5  第四番目の問題も、また同じです。人間の価値の平等を、もっとも正しく認めているのが仏法です。会社の社長であろうが、元貴族であろうが、女中であろうが、学生であろうが、学者であろうが、政治家であろうが、大聖人様のもとにみんな平等ではないですか。
 社会的には、私より偉い人がいっぱいいます。そしてまた全人類ひとりももれなく、事の一念三千の当体である生命の尊厳を確立していこうとするのが、大聖人の仏法です。そうであるのに、ファッショなどというのは、とんでもない間違いです。
 団結が強い、団結が強いからファッショだというならば、日紡の大松監督のチームワーク、バレーボールのチームワークもファッショです。巨人軍の野球の選手の団結もファッショかといいたくなるでしょう(笑い)。そんなバカな話はありません。労働組合こそ典型的なファッショになってしまう。赤いハチ巻きをして「団結」と。これはみんなファッショです。(笑い)
 そんなバカなことのないことは、明瞭です。そんな批判をしている人たちの批判に紛動されては絶対にいけない。創価学会は侵略主義でもない。仏法は絶対平和主義であります。地球民族主義であります。このような魔の批判に紛動されたのでは、彼らの弟子となってしまうのであります。大聖人様のおおせどおりに、御金言どおりに進めば、仏の弟子であります。
 大聖人様も「唱法華題目抄」に「悪知識は甘談詐媚かんだんさび巧言令色こうげんれいしょくもて人をいて悪を作さしむ」――甘談ということは、うまいことば。詐媚というのは、やはり媚を使い、いろいろと詐欺師のように、人々の心をまどわすこと。
 巧言――たくみなることば。令色――同じような意味であります。
 「甘談詐媚巧言令色もて人を牽いて悪を作さしむ悪を作すを以ての故に人の善心を破る」――信心している人が、善心であります。その信心を破る。「之を名づけて殺と為す」――もっとも罪が重い。人を殺す以上に罪が重いのです。したがって「即ち地獄に堕す」云云と、こう申されております。
 頭破作七分の人間の批判に紛動されるか、日蓮大聖人様の御金言どおり実践しきっていくか、この一点で今世の一生が決まってしまう。どうか、学生部の諸君は、信心強盛にして、第一にも第二にも日蓮大聖人様の御金言どおりに進んでいただきたいと思いますけれど、どうでしょうか。(拍手)
6  いいかげんな気持ちで、愚かな頭で、探究もしないで、小手先で批判するなどということは、青年のとるべき道ではない。そしてまた、大聖人様のおおせどおりに勇ましく実践してもらいたい。御本尊様と取っ組んで、どういう結果が出たか、どういう現証が出たか、それを実験し、証明してから批判をしてもらいたい。こう私はいいたいのであります。
 ともあれ、宗教革命は見事にわが創価学会の大勝利で終わった。次は政治革命を、また文化革命を、私とともに、学生部の諸君がいっしょに大勝利へ導いていこうではありませんか。(拍手)
 最後に、諸君が力ある政治家になってもらいたい。力ある庶民の指導者になってもらいたい。そしてまた、力ある学者になってもらいたい。しょせん、その力は信心である。力ある人生として衆生所遊楽し、社会に価値をおよぼし、ほんとうに楽しい、ほんとうに有意義な一生であったという、幕を閉じていただきたいことを切望して、私の話とさせていただきます。

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