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日蓮大聖人・池田大作

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恩師の誓いすでに実現 第26回本部総会

1963.9.1 「会長講演集」第10巻

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2  ちょうど太陽が出れば、太陽の恩恵によって、いっさいの草木、いっさいの衆生が発育していくわけです。また地獄界のたとえでいうならば、小さい原爆であっても、その放射能によって、多数の人々にだいなる悪影響をおよぼす力をもっています。そのように、妙法の力、妙法の偉大なる作用により、仏縁によって善悪ともに、しょせんは日本国じゅうの人々が、そしてまた全人類が、南無妙法蓮華経の仏法によって救われるということは、断言できると思うのであります。(拍手)
 また日本の現状からいうならば、たとえ三百六十万世帯の現勢力といいながらも、王仏冥合への戦いの一面からいうならば、厳然たる第三勢力であります。そして仏教界においても、思想界においても、日本第一の宗教界の王者であることは、名実ともに私は実証できると信ずるものであります。(拍手)
 ひるがえって、恩師戸田先生が会長就任のときに、三つの宣言をなされました。
 その第一の宣言は、一閻浮提総与の大御本尊様を日本の国に流布することを誓う。
 第二に、日蓮大聖人の予言たる東洋広宣流布をば、仏弟子として実現せんことを誓う。
 第三番目に、日蓮正宗と交流を図り、仏教界に日蓮正宗ここにありと示すを誓う。
 第三番目の、日蓮正宗がわが仏教界にここにありと示すという、そのいくさは、さきほど申し上げましたとおりに、厳然と立証され、この第三項目は、これはすでに実現したといっても過言ではないと、私は確信するのであります。(拍手)
 第二番目の大聖人様の東洋広宣流布の予言、この実現への宣言は、昭和三十六年一月、そして二月にわたり、もったいなくも御法主上人猊下様のお出ましを願って、ご随行をさせていただき、釈迦仏法発祥の地であるブダガヤに、大聖人様の仏法の真髄である「三大秘法抄」そしてまた学会を代表しまして、私が「東洋広布」の礎石をいっしょに埋めてまいりました。ともに、さきほどの発表のごとく、東南アジアにはすでに七支部の誕生をみることができました。
 この事実によって、結論的には、東洋広宣流布のクサビは打ちました。また東洋広宣流布の序幕は厳然と聞くことができたと、私は確信するしだいであります。(拍手)
3  第一番目の大御本尊様の流布のことでございますが、牧口先生、そして戸田先生のお力によって、今日では三百六十万世帯になりました。そして、私は、御本尊様をたもつ、たもたないは、これは重大問題であり、御仏智であると信じております。
 仏縁であると信じております。したがって、御本尊様のお取り扱いについては、厳格にし、慎重に今後もしていっていただきたいと思います。けっしてあせることはなく、粘り強く、折伏のコマを、そしうて、本尊流布のコマを進めていきたいのです。
 たとえていえば、計算のうえでいうことは軽率のようでありますけれども、三百六十万世帯の人がひとりももれなく、大信者になっていくならば、それで私はけっこうであると思います。なぜかならば、五十展転の功徳の方程式によって、おのずから御本尊様の流布はできていくと思います。したがって、三百六十万世帯の人が大功徳を受け、厳然と生活のうえで絶対の幸福生活の証明をしていくならば、その人が一世帯だけを折伏するならば、七百何十万世帯になります。ということは、舎衛三億の方程式からいっても、すでに日本の世帯数の三分の一であります。厳然たる広宣流布の方程式にかなうわけであります。
 また私は、広宣流布は仏意仏勅であり、軽々に論ずるわけにはいきませんが、ひとつの目標として「二十年先を目標に進もう」と、このように皆さん方とともに誓っております。そうすれば、三百六十万世帯の人が二十年間のあいだに、七世帯ぐらいの折伏をすれば、全日本民衆がぜんぶ信心することになってしまいます。(拍手)ということは、二年か三年のあいだに一世帯だけ折伏すれはいい勘定になります。けっしてあせることはない。
 また一面からいうならば、いま日本の国をリードしている自民党は、党員わずかに百数十万人といわれております。現実にはもっと少ないでしょう。名前だけの人間のほうが多いでしょう。金で釣って、それて一億の民衆をいちおうリードした姿をみせております。かのソ連においても、二億何千万の民衆をば、一千万足らずの党員でリードしております。中共においても、六億、七億といわれている民をば、一千万ないし一千数百万の党員でリードしております。
 そのように考えてきた場合、老いも若きも、地涌の菩薩の団結をもって、一千万人の学会人が火の玉となっているこの事実からみて、日本民衆の広宣流布、日本民衆の救済、そしてまた本尊流布は、絶対に間違いないと私は確信するものであります。(拍手)
 どうか、信心を第一にして、より以上大功徳ある生活をなさっていただいて、後輩の人々のめんどうをよくみ、そしてまた、けっして学会が大なる発展をしているからといっておごりたかぶったり、思い上がるようなことなく、勝ってカブトの緒を締めて、あくまでも民衆の味方として、一歩一歩、二十年先を楽しみに、不開門が開くのを楽しみに、また物心ともに世界最高の生活がてきるという絶対なる確信をもって、楽しく進んでいこうではありませんか。(拍手)

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