Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

一家の和楽築く婦人に 5月度婦人部幹部会

1963.5.27 「会長講演集」第9巻

前後
3  またもう一つは、やはり原島先生から話がありましたが、それはお子さんに対しては、よき友だちであれ、友だちになっていきなさいということが戸田先生の指導でありました。しかしある私の知っている婦人のなかには、自分の子供さえよければ、あとの子供なんかかまわないという鬼子母神の姿を如実にあらわしている人がおります。
 それは母として、とうぜんのことでありましょうし、親としてとうぜんの理であります。否定する必要はありません。しかし、どんなに自分の子供が正しい、自分の子供が大事だといっても、あとで子供に裏切られて、子供が不良になったり、ある人は子供がはやく死んでしまったりというのが人生であります。諸行無常です。
 どうしても根本は大御本尊様が必要なのです。仏法においては親子一体です、父子一体です。親の信心の姿が子供の反映になるのです。
 したがって大御本尊様のもとに、不幸の人のために、皆さん方は働いているのです。それだけの大功徳が家庭のなかにあらわれないわけがありません。子供に、子孫に伝わらないわけはありません。それを根本として、そして夜おそくなって、お子さんと会えなくなってしまったり、朝また元気よく子供を出していけないようなことがあってはならないと思いますが、よきお子さん方の友として、そしてまた不幸の人々を救うことを忘れないで、わが家が、わが親子は世界でもっともしあわせな親子であるということをいいきっていける学会幹部陣になっていこうではありませんか。
4  また昨日は園遊会がありまして、猊下のおことばを原島先生からお伝えくださいました。そのときにもう一つ、皆さん方の代表として、私が総本山へ全魂を打ち込んでご奉公を申し上げておりますが、土地のほうだけでも約四十万坪になったというお話がございました。
 すなわち、終戦後において、宗門のなかにおいては、仏教界においては、宗教界においてはそうとうの土地を持っていた総本山が、ほとんど農地解放でなくなってしまいましたけれども、その当時以上になりましたという、猊下のお喜びになられたご報告がありましたもので、お伝え申し上げておきます。
 まだまだ、たくさん買えるように御供養はしてありますから、それは心配ありません。いろいろとお考えがあって着々と購入をしていらっしゃるごようすであります。
 また話は違いますけれども、本部の落成式が九月の二日と決定されました。それを記念して七月の末あたりに班長・班担さん全員に「常楽」と私が書いて、英語ばかりやっていたもので、ひじょうに字がうまくありませんけれども、金色の布に「常楽」と書いたふくさを贈呈させていただきます。
 ということは、布は金、これは黄金時代をあらわしたい。「常楽」はここまで信心強盛に折伏に励んで人々からは笑われたり批判されたりしたけれども、これからは一生涯大御本尊様に照らされて、瞬間瞬間、日々月々年々楽しみきっていける人生を皆さん方のために、私は御本尊様に祈りたいと、そういう意味を含めて「常楽」つねに楽しい人生であっていただきたい、こういう意味の心でありますからいいでしょう。
 だからといって、雨の日も風の日も、また雪の日もあると思いますが、水のような信心を貫きとおして、大御本尊様をたもったということは、世界最高のしあわせであり、不幸の人々を救いきれるということも、世界最高の人生の姿であるということを名誉とし、襟度として、私とともに、一生涯、和合僧をガッチリ固めて、全衆生の幸福の、そしてまた名誉の、最高であるという証拠を示しつつ、進んでいっていただきたいことを心からお願い申し上げまして、私の激励といたします。

1
3