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民衆の真の代表に 公明会仙台大会

1963.3.23 「会長講演集」第9巻

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3  そして、私も選挙民のひとりとして、ひじょうに厳正公平に評論をするのです。
 私どもは政治を監視すべき権利もあれば、義務もあります。それはとうぜん、公明会の議員の方々が視察に行き、または座談会をやり、帰られて皆さん方のご期待にそうために、夜中の二時、三時半まで研究していることも知っております。涙ぐましい闘争をしていることは、私がいちばんよく知っております。
 また、いままでの既成政党においては「政治は十八世紀である」といわれております。暗黒時代です。政治の戦国時代なのです。もっともっと政治がよくなれば、何倍、何十倍も日本の国の繁栄があり、国民の福祉が増進できうることはそれは一目瞭然なのです。
 したがって、政党を監視することもとうぜんであり、悪い政治家を監視することも、私どもはしなくてはならない。同じように、公明会、公政連の議員さんに対しても絶対これは監視しなくてはならない。だが、いままでの既成政党ならびに政治家の実態は、もう私どもは飽きるほど知悉しております。公明会の先生方はこれからです。
 「千里の道も一歩より」これから一生懸命努力し、皆さん方の期待にそうように戦っているわけでありますから、十年、二十年先まで冷静にみていただき、そして私どもの納得のできる、期待をかけてたしかに間違いなかった、他の政党や議員ではやっぱりだめだった、違っている、これこそ偉い政治家とか、有名な政治家といわれて顔を売っているようなものではなくして、正しい民衆の代表の政治家であるということを、見届けるところまでは、絶大なるご協力とご支援をしていただきたいと思うのであります。
4  もしか期待にはずれたならばやめてもらいましょう。また、皆さん方が立ってください。私も応援します。公明会、公政連の応援については、いまは三百三十万世帯です。まあ海外をのぞけば実質的に、最低にみて三百万世帯としても、そのお子さん方が、おとうさん、おかあさんのおかげでだんだん成長します。たしかに民衆の先駆者として、またお子さん方がそれを受け継いでいけば、十年先、二十年先には、自然のうちに成年になる、選挙権をもつお子さん方が、何倍、何十倍と自然増加します。
 だから公明会の先生方や、公政連の先生方に対しては安心して、もう選挙のことなんか心配いらないから、国会議事堂で、また議政壇上で思う存分、獅子奮迅のふるまいをしていただこうではありませんか。
 最後に、王仏冥合の精神、理念が公明会の精神であります。理念であります。現在においては、やれ祭政一致と似ているとか、なにやかや無認識の評価をしておりますが、実際上、まだわからない場合が多いのです。個人の幸福と社会の繁栄、慈悲を根底とした大生命哲学を根底とした政治、これは心ある人であれば、だれびとも欲求している政治であり、理念であります。
 いまは、わからない人が多いかもしれませんが、私は十年先、二十年先に、たしかにこの理念が、この精神が全日本民衆の待っていた理念であり、政治であるといわれ、大賛同をもって迎えられる日が、かならずくるということを申し上げて私のあいさつといたします。

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