Nichiren・Ikeda
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「死身弘法」の大精神に
全国大幹部会
1962.10.28 「会長講演集」第8巻
前後
5 第三番目には、幹部になると、どうしても身近に、おせじをつかってくる人がでてきます。したがって、われわれは凡夫でありますから、なにやかや、ちやほやされてくると、その人のほうを、どうしても信用したり、人情になって、信心が別問題になって、世法で、その人のいうこと聞かなくてはならなくなってしまったり、そうなった場合に、ほかの人々が、まじめな人や、信心純真な人たちが、納得ができなくて、心のなかで「どうしても大幹部のあの方は、ああいう考え方ばかりしてしまうのだろう」というふうに、しらずしらずのうちに、支部員の人たちの、大きい心のなかに悩みをつくらせていくような場合もあります。
本部の指導どおり、そして御書のとおりに、信心第一に、全支部員が、なるほどと安心しきって、支部長さんに、または婦人部長さんに、副支部長さんに、副婦人部長さんについていける、信頼と尊敬しきっていける、そういうふうに心を配りつつ、おせじをつかってきたからといって、それに紛動されないように気をつけていただきたいのです。
6 ぜんぶの支部員に平等に、それは適材適所もありますし、功労者もありますし、その点の配慮は、それはとうぜん、段階はありますけれども、そういうおせじやなにかに紛動されて、せっかくの全民衆の味方であり、その指導者の立ち場というものを、不信されないように、これは老婆心でありますけれども、気をつけていただきたいと思うのです。
私は、任命を申し上げた皆さん方に対しては、全力をあげて応援をしますし、信頼しきっております。どんなことがあっても、守りきっていく決心でありますけれども、どうか、これからも、いくつもいくつもの闘争もあると思いますけれども、歩調を合わせて、みんなで戦って、みんなで喜び、みんなで苦労し、みんなでまた楽しんでいくという、新社会主義の、世界にただ一つの、また歴史上ただ一つであるという、仏国土の縮図である、そういう創価学会を、いっしょにつくっていこうではありませんか。