Nichiren・Ikeda
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社会の指導者たれ
7月度男子部幹部会
1962.7.4 「会長講演集」第7巻
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2 先日、ある人がいわく「会長、どの世界でも、今は『会して議せず、議して決せず、決して行わず』これが日本の現状ですね。そこへくると、創価学会は、会して議して決したと同時に、もう実行にはいっております。まったく早いですね」と。
このように感嘆しておった人がおりますけれども、国会をはじめ、大事な日本民衆を幸福にすべき立法機関、その他の教団にしろ、政党にしろ、組合にしろ、会社にしろ、ほとんどが、そういうような現状になっていることは事実です。
学会は、すべて会して、議して、決して、もう行なってしまう。なぜそんなにまで、あまりにもスピードが早いのか、ほかの人には考えられない。他の世界においては、ずいぶんムダが多いわけなのです。
それでは、なぜ学会は、早いか。それはあくまでも根本である御本尊様をもっており、また、民衆救済という、広宣流布という大目的に生ききっているからです。
それゆえ、なんでもすぐ決するし、すぐに行なわれるのです。他の団体においては、根本が違う。私利私欲、党利党略、自分の人気、そういうことだけを考えて、民衆救済という理念も目的もないし、根本の本尊もない。ですから、そういう状態では、どこまでいっても日本の国は幸福になれないし、真実の平和は成就できないのです。
したがって、そうなると、根本である大御本尊様をたもち、大理念をもち、目的観にたった創価学会員が、あらゆる分野に進出して、そして世の指導者となっていかなければ、日本民族の救済はできないという結論になるわけなのでしょう。
3 どうか、このたびの戦いでも、ひじょうに疲れた人、それから苦しんだ人もあると思いますが、会員の方々を幹部の皆さん方がよくいたわってあげていただいて、ひとりも退転なく、おのおのの境遇で、りっぱな、広宣流布への社会の指導者としての有為な人材に育っていただきたいし、そして、さきほど和泉先生からも話がありましたが、あとは、どんどん、皆さん方がつづいていただく以外に広宣流布はできえませんし、自覚をあらためて強くもって、また新しい目標に、楽しく、強く、信心第一、折伏第一で、すすんでまいりましょう。ご苦労さまでした。