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日蓮大聖人・池田大作

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今後七年の戦い  

1959.8.1 「会長講演集」第4巻

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6  六、東洋広布への戦い
 未来七年を目標に、東洋広布へ向かってやりとげなければならぬ大事業は、じつにたくさんある。
 □ 三百万世帯の折伏
 会長先生が亡くなられる前、昭和三十三年二月十日に、先生のお宅におうかがいしたとき、先生は『このあと七年間に、三百万世帯の折伏をやろうな』とおっしゃられた。そのとき『勇気百倍です』とお答え申し上げた。この先生の御構想は断じて実現しなければならない。
 □ レコードの刊行
 聖教新聞で知るごとく、会長戸田先生の教えを、録音テープからレコード化することが着々と実行に移され、すでに御講義のレコードが一枚完成した。
 これは、会長戸田先生の根本精神を尽未来際まで、広宣流布への指針として、製作していくものである。先生の録音テープは、いま百六十二本に達しているから、百枚ぐらいのレコードにまとめていきたいと思う。
 □ 遺品、論文の結集
 続いて、来年は、会長先生の遺品の結集をはかっていきたい。これは会長先生の御精神を、いつまでも体していくためである。また、先生のあらゆる論文も、遺品結集と呼応して、あますところなく、まとめていきたいと願うものである。
 □ 大客殿の建立
 会長先生は、次の七年目に、大客殿の建設をいいのこされてかれた。『大客殿の建立は、台湾の檜、ガンジスの砂、カナダの杉をもってせよ』という雄大なる御遺言であった。ことしの末か、来年のはじめにかけて、世界中から、建築資材をもとめる仕事にとりかかる予定になっている。
 □ 多角的な文化活動
 広宣流布を実現するためには、多角的な文化活動を、活発にしていかねばならぬ。政治、経済、教育、文化、芸術……。あらゆる分野で、大活動を転開せんとしている。もちろん言論界への進出もはからねばならぬ。
 会長先生は、巻頭言に『国立戒壇建立の必要性を理解させるためには、一般大衆の支持を受け、言論界の理解を根幹とすべきである。強信にして、明治の高山樗牛のごとき人材を輩出させ、新聞、雑誌等の協力もえなければならぬ』とおおせられていたではないか。
 □ 広く知識を世界に
 青年の優秀なる人材を海外に留学生として、つぎつぎに派遣して知識を世界に求めていく。また先生のいわれた技術移民の形で、優秀なる技術者を海外へ送りたい。
 過去には遣隋使や遣唐使が中国にわたり、知識を求めてきた。徳川時代にも仙台からローマに青年を送っている。しかし、これらは一応快挙とすべきも、外国に対する追従のキライがあった。
 いま、われわれは『広宣流布は最高の文化である』との先生の教えの実践として、さらにまた『六巻抄』にある『広宣流布のときには智臣大徳宜しく群議を成すべし』とあるごとく、広く知識を世界に求めていくのである。そしてまた、この海外交流の一石は、梵天、帝釈が来下するときのための布石ともなり、世界に日本の正法を知らしめる露払いともなる壮挙であると信ずる。
7  七、世界の潮
 会長先生は、四、五年前に『いまに四、五年たてば、世界中が、アッと驚くようなことがあるのだよ』とおおせられていた。
 すでに世界の注視をあびた参院選の勝利を予言し、学会が日本の潮のみならず、世界の潮になるであろうことを確信しておられたのである。
 つい最近、イギリスの大使館から、情報部長が話を聞きにきた。日蓮正宗創価学会の実態について、研究もし、また教えもうけにきている。そのまえには、アメリカ大使館から同じく情報部長がきた。オーストラリアからも、哲学者が研究のため、学会本部を訪問している。ドイツやその他の国からも、研究にきたいという話もある。
 参院選後は、海外の一流新聞もよかれ、あしかれ、学会の大勝利を書きたてている。『ロンドン・タイムズ』しかり、米国の一流週間誌『タイム』しかり。二流三流にいたっては、枚挙にいとまがない。
 これは、一閻浮堤(世界)第一の仏法にふさわしく、一閻浮堤広宣流布の仏法にふさわしく、日蓮正宗創価学会の名字を、全世界に流布したのである。これ、日本国の広宣流布はもちろん、東洋広布、世界広布が達成できるという証拠であり、前提なのである。(当時、総務)

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